
最近の詐欺の手口は、私たちの「純粋な応援の気持ち」や「好意」を巧みに利用するものが増えており、本当に憤りを感じます。
今回は、神奈川県警相模原北署が発表した、50代の地方公務員女性が約1億800万円をだまし取られた痛ましい事件について共有します。
一見すると従来の「ロマンス詐欺」ですが、その入り口は「推し活詐欺」とも言える新手のハイブリッド型です。他人事と思わず、ぜひご一読ください。
事件の概要:ファン心理につけ込む卑劣な罠
被害に遭った女性は、2024年9月から約1年以上にわたり、計62回・総額約1億815万円を騙し取られてしまいました。きっかけは、SNSに届いた1通のメッセージです。
- 始まりはSNSの「偽アカウント」 実在する外国人ピアニストを名乗るアカウントから、「ファンでいてくれてありがとう」とダイレクトメッセージが届く。
- LINEへの誘導と「同居」の提案 やり取りがLINEに移ると、相手から「日本に行ってあなたと同居したい」と言われ、恋愛感情を抱くように。
- 「荷物を預かってほしい」という定番の罠 来日するにあたり、先に荷物を送るから預かってほしいと頼まれる。
- 次々と現れるサクラ(偽業者)たち その後、配送業者や海外の銀行員を名乗る人物から「配送料」「税金」の名目で次々と金銭を要求され、34もの指定口座に振り込んでしまった。
女性が借金をしてまで振り込みを続けたため、心配した親族が相談に乗ったことで、ようやく詐欺だと発覚しました。
今回の事件が「特に危険」である2つの理由
1. 「推し活」の心理を悪用している
従来のロマンス詐欺は、マッチングアプリなどで最初から「恋愛」を目的として近づいてくるものが主流でした。しかし今回は、「実在する憧れの有名人から認知された」というファン心理から始まっています。「応援ありがとう」と言われて舞い上がらないファンはいません。ここが非常に巧妙で、新手の「推し活詐欺」とも言える部分です。
2. 「同居したい」というロマンス詐欺へのスライド
ファンとしての好意が、やり取りを重ねるうちに「恋愛感情(ロマンス)」へとすり替えられていきます。「同居したい」という言葉で相手を盲目にさせ、冷静な判断力を奪うのがこの詐欺の本質です。
騙されないための防犯チェックポイント
1. 公式の「認証マーク」を確認する 有名人の公式アカウントには認証マーク(ブルーバッジなど)がついていることが多いです。マークがない、またはDMをいきなり送ってくるようなアカウントは偽物だと疑いましょう。
2. 個人間での「荷物の代理受け取り」は絶対にしない 国際ロマンス詐欺の王道パターンが「荷物を送ったから、通関手続きの費用(税金・手数料)を払ってほしい」という要求です。見知らぬ相手、会ったこともない相手からの荷物要求は100%詐欺です。
3. お金を振り込む前に、必ず誰かに相談する 「二人の秘密」「誰にも言わないで」と言われても、借金をするほどの事態になったら絶対に周囲や警察(#9110)に相談してください。
最後に
「自分は大丈夫」と思っていても、大好きな推しや、魅力的な外国人から熱烈なメッセージが届いたら、つい信じたくなってしまうのが人間の心理です。
しかし、本物のセレブやアーティストが、ファンの個人口座に何千万円もの現金を振り込ませることは絶対にありません。Let’s redoing!
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