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静岡県牧之原市の相良中学校で、学校が管理する口座から「1,000万99円」という巨額の現金がだまし取られる事件が発生しました。 手口は、近年多発している典型的な「サポート詐欺」とみられています。

何よりも胸が締め付けられ、強い憤りを感じるのは、だまし取られたお金の「中身」です。

奪われたのは、子供たちの「一生の思い出と未来」

市教育委員会の発表によると、不正送金されてしまったお金は、保護者の皆さんが子供たちのために大切に積み立ててきた、以下の費用だったそうです。

  • 修学旅行の積立金
  • 教材費用
  • 卒業アルバムの製作費用

これらは、子供たちにとっては一生に一度の大切な思い出であり、日々の学びを支えるためのお金です。

「これを奪って、詐欺師たちは何とも思わないのか?」「人間の心は残っていないのか?」と、問い詰めたくなります。しかし、彼らにとって画面の向こうにいるのは「人」ではなく、単なる「金づる」でしかないのでしょう。人の心を持たない詐欺師の思考は、私たち一般の人間には到底理解できるものではありません。

なぜ、学校の現場で防げなかったのか?

報道によると、5月29日の午後2時頃、学校の60代の女性職員がパソコンを操作中、突然「警告画面」が表示されたとのこと。 焦った職員は、画面に書かれた番号に電話をしてしまい、相手の指示通りに操作した結果、インターネットバンキングで別の口座へ大金を不正送金してしまいました。

この事件は、いくつかの深刻な課題を浮き彫りにしています。

  1. 「サポート詐欺」という手口を認知していなかった 職員は学校側の聞き取りに対し、「サポート詐欺を知らなかった」と答えているそうです。これだけ世間で注意喚起されていても、まだ現場の隅々まで知識が届いていない現実があります。
  2. 形骸化していたセキュリティ研修 市教委は定期的に情報セキュリティに関する講座や研修を行っており、この職員も対象だったといいます。しかし、「知らなかった」ということは、研修が「ただ受けるだけ」の形骸化したものになっていた可能性を否定できません。
  3. 組織としてのチェック体制の甘さ 学校の、しかも1,000万円もの大金が入った口座であるにもかかわらず、職員一人の判断(指示された通りの操作)で簡単に外部へ送金できてしまうシステム・体制の脆さも大きな問題です。通常であれば、高額な送金には複数人の承認やダブルチェックが必須であるべきでした。

私たちがこの悲劇から教訓にすべきこと

今回の事件は学校という組織で起きましたが、私たちの日常生活や、中小企業などの職場でも完全に共通するリスクです。

改めて、「サポート詐欺」に対する鉄則を全員で共有しておきましょう。

  • パソコンの警告画面(「ウイルスに感染しています」「すぐに電話してください」など)は、100%偽物です!
  • 画面に表示された電話番号には、絶対に電話をかけてはいけません!
  • 万が一画面が出たら、焦らずブラウザを閉じるか、パソコンを強制終了(再起動)してください。

今回の事件でだまし取られたお金が、今後どのように補填されるのかはまだ分かりません。しかし、子供たちや保護者の心に付いた傷、そして学校への不信感は簡単に消えるものではありません。

「自分は大丈夫」「うちの職場は大丈夫」という油断が、一番の隙になります。 大切な人や、大切な場所を守るために、今一度身の回りのセキュリティ意識や、組織のルール(大金を動かす際の複数人チェックなど)を徹底的に見直していきたいものです。

Let’s redoing!

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