
マッチングアプリで出会った60代男性から1,300万円もの現金を騙し取ったとして、36歳の女が警視庁に逮捕されました。
女の名前は高松美子(たかまつ よしこ)容疑者(36)。
男性の恋愛感情や親切心に付け込み、巧妙な嘘でお金を騙し取るその悪質な手口から、捜査員の間ではいつしか「いただきヨシコ」というコードネームで呼ばれていたといいます。
今回は、ニュースでも波紋を広げている「いただきヨシコ」の事件概要と、その驚くべき供述内容、そして私たちがアプリでの出会いで注意すべきポイントを詳しく掘り下げます。
事件の概要:巧妙な「家族の不幸」を騙った手口
事件が起きたのは、昨年4月から6月にかけてのこと。
高松容疑者はマッチングアプリを通じて出会った60代の男性に対し、思わず同情してしまうような嘘の相談を持ちかけました。
「お母さんが今度、入院して手術することになったの……」
このような嘘を重ねて男性を信用させ、わずか数ヶ月の間に約1,300万円もの大金を自分名義の口座へ振り込ませたり、手渡しで騙し取ったりしていた疑いが持たれています。
男性側にしてみれば、「相手を助けたい」「自分を頼りにしてくれている」という優しさや好意から手助けをしたつもりだったのでしょう。しかし、その想いは踏みにじられる形となってしまいました。
堂々と供述された「圧巻の被害規模」と衝撃の使い道
取り調べに対して、高松容疑者は容疑を認めていますが、警察の取り調べで明かしたその供述内容はあまりに衝撃的なものでした。
「300万円以上もらった人は4人います。300万円以下は2桁います」
なんと、今回の1,300万円の事件は「氷山の一角」に過ぎなかったことが窺えます。「2桁」となれば、被害に遭った男性は十数人〜数十人に上る可能性があり、騙し取った総額は数千万円規模に膨らむ恐れがあります。
さらに、だまし取った大金の使い道について尋ねられると、高松容疑者はこう話しているといいます。
「ホストクラブに使った」
マッチングアプリで知り合った男性たちの好意と大切なお金を吸い上げ、自身は夜の街のホストクラブで散財していた――。自分の欲を満たすために他人の人生や財産を脅かす、極めて悪質な「ロマンス詐欺」「いただき女子」の典型的な構図と言えます。
なぜ騙されてしまうのか?「いただき」の手口に潜む罠
「なぜそんなわかりやすい嘘に騙されるのか?」と思う方もいるかもしれません。しかし、こうした恋愛感情を利用した詐欺(ロマンス詐欺・いただき女子手口)には、巧妙な心理的トラップが仕掛けられています。
- 信頼関係・恋愛感情の醸成最初からお金の話は出さず、アプリやメッセージ上で親密な関係を築き、「特別な存在」と思わせます。
- 「緊急性」と「不幸」の訴求「親の手術代」「借金の返済」「自分の病気」など、同情を誘い、かつ「今すぐ助けてあげないと大変なことになる」と思わせる理由を使います。
- 返済を期待させない、または「後で返す」と安心させる甘えや弱みを見せることで、「助けてあげたい」という保護欲を巧みに刺激します。
今回被害に遭った60代男性のように、親切心や好意が強ければ強いほど、相手のトラブルを聞いたときに「自分がなんとかしてあげなければ」と正常な判断力を失ってしまうのです。
まとめ:被害に遭わないために私たちができること
現在、警視庁は高松容疑者の余罪について詳しく捜査を進めています。被害者の数や総額がどこまで広がるのか、今後の捜査に注目が集まっています。
マッチングアプリは新しい出会いの場として便利で一般的になった反面、こうした悪意を持った人物が潜んでいるリスクも否定できません。
- まだ直接会って間もない相手や、交際していない相手からお金を求められたら100%疑う
- 「家族の医療費」「急なトラブル」などでお金を要求されたら絶対に渡さない
- 違和感を覚えたら、すぐに家族や警察、消費生活センターに相談する
出会い系・マッチングアプリを利用する際は、どれだけ魅力的な相手であっても「お金の話が出た時点で詐欺を疑う」という強い警戒心を持つことが重要です。
Let’s redoing!
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