
世の中には本当に様々な詐欺の手口がありますが、今回は「まさかビジネスの現場でこんなことまで…」と、その執念深さに驚愕せざるを得ないニュースがです。
沖縄県警嘉手納署の発表によると、実在する総合病院の病院長などをかたり、地元のリフォーム業者から現金約260万円をだまし取る詐欺事件が発生したそうです。
しかもこの手口、沖縄だけでなく全国に広がりつつあるとのこと。他人事とは思えないその巧妙なステップをまとめました。
詐欺の巧妙なステップ:なぜ信じてしまったのか?
今回の犯行、手口が非常にロジカル(悪質)です。単に「お金を振り込んで」ではなく、「ビジネスの商談」の体裁を完璧に整えて近づいてきます。
- ステップ①:設計会社を「踏み台」にする まず、病院長を名乗る犯人が設計会社に「内装工事をしたいので、リフォーム業者を紹介してほしい」と連絡。設計会社経由でリフォーム業者に繋いでもらうことで、最初の「信用」を担保させます。
- ステップ②:対面の約束で安心させる リフォーム業者と犯人は電話で打ち合わせを重ね、「〇月〇日に対面で打ち合わせをしましょう」と具体的なアポを取ります。これで業者は完全に「本物の大口案件だ」と信じ込みます。
- ステップ③:直前の「トラブル」を演出する 対面アポの数日前、病院長から「消毒液が必要になったが、今の取引業者とトラブルがあって動けない。代わりに購入(立て替え)してくれないか。代金は数日後の対面打ち合わせの時にまとめて払う」と打診されます。
- ステップ④:偽の「実在する業者」へ振り込ませる 紹介された消毒液の業者(これも実在する名前を騙った偽物)にリフォーム業者が連絡し、指示通りに260万円を振り込んでしまいました。当然、約束の日に病院長が現れることはありませんでした。
今回の詐欺の「恐ろしいポイント」
1. すべて「実在する名前」が使われている 騙された病院も、紹介された消毒液の業者も、すべて「実在する会社・組織」の名前でした。ネットで検索してもヒットするため、疑いにくかったと考えられます。
2. ビジネスの心理(返報性や信頼関係)の悪用 「これから大きな内装工事の仕事をくれる発注元(病院長)」から、直前に「困っているから助けてほしい」と言われたら、今後の関係性を考えて「なんとか力になりたい」と思ってしまうのがビジネスマンの心理です。そこを完全にハメにきています。
同様の手口が全国で急増中!
警察によると、沖縄県内だけでも今年1〜6月にかけて同様の手口が5件確認されており、すでに県外でも同様の被害や、同じ携帯電話番号が使われた形跡が確認されているそうです。
今回は「病院長」と「消毒液」でしたが、今後は「学校長と教材」「ホテルの支配人と備品」など、いくらでも設定を変えてくる可能性があります。
私たちが身を守るための教訓
ビジネスにおいて、いくら信頼関係を築きたい相手であっても、「他社の取引の立て替え」を、対面する前の電話一本で受けるのは極めて危険です。
- 初めての取引先からの急な金銭的要求には応じない
- 相手から指定された番号ではなく、その病院や会社の「公式ホームページ等に載っている代表番号」に一度電話をかけ直し、「〇〇先生(あるいは担当者)はいらっしゃいますか?」と確認する
「まさかうちの業界が」と思わず、どんな業種でも起こりうるビジネス詐欺として、ぜひ皆さんの周りの事業者仲間にもシェアして注意を呼びかけてください!
驚きを通り越して呆れるほどの発想力ですが、彼らの「尽きない悪知恵」に負けないよう、私たちも常に防犯のアップデートが必要です。
Let’s redoing!
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