
最近、自転車の交通反則切符(いわゆる「青切符」)制度の導入に乗じた「青切符詐欺(警察官のフリをして反則金をだまし取る詐欺)」が横行し、警察やメディアが注意を呼びかけています。
「また悪質な詐欺か…」と思いきや、今回ニュースになったのはまったく逆のベクトルで常軌を逸した事件でした。なんと、その青切符詐欺に遭ったという「嘘の申告」をして警察を騙し、業務を妨害したとして70代の男性が書類送検されました。
悪質な犯罪を逆手にとった、常人には理解できないその驚きの事件の真相に迫ります。
事件の概要:防犯カメラで一発発覚した嘘
愛知県警名東署は25日、偽計業務妨害の疑いで、名古屋市天白区に住むアルバイトの70代男性を書類送検しました。
男性が警察に訴え出た「嘘の被害内容」と、事件のタイムラインは以下の通りです。
被害の訴え(すべて男性の作り話)
- 発生日時: 4月17日
- 場所: 名古屋市名東区の路上
- 内容: 自転車を運転中、警察官を名乗る男に「歩行者がいるのに手信号をしないのは違反だ」と呼び止められ、反則金名目で現金5万円をだまし取られた。
その後、4月19日の午後に偶然声をかけてきた警察官に対し、男性はこの「嘘の被害」を申告しました。
【ここがポイント】
警察が事件現場付近の防犯カメラ映像を確認したところ、男性の説明と映像の動きがまったく一致せず、矛盾点が次々と浮上。あっさりと嘘が発覚することになりました。
犯行の動機:「警察に腹が立っていた」という逆恨み
調べに対し、男性は容疑を認めています。しかし、警察を騙してまでこんな嘘をついた理由が、あまりにも身勝手なものでした。
- 「今まで警察に呼び止められて腹が立った」
- 「職務質問をたびたび受け、腹が立っていた」
なんと、日頃受けている職務質問などへの不満や逆恨みから、警察の業務を混乱させてやろうと虚偽の狂言誘拐ならぬ「狂言詐欺被害」をでっち上げたというのです。
【考察】悪い奴の思考は常人には理解できない
これまで、新しい制度の隙を突いて一般市民を騙す「青切符詐欺」が増えていること自体、本当に許せないことでした。
しかし、まさかその「詐欺に遭ったという嘘」で行政(警察)を騙そうとする人間が現れるとは、一体誰が想像できたでしょうか。世の中の注意喚起やトレンドを、まさか警察への嫌がらせのネタに悪用するとは、まさに悪知恵以外の何物でもありません。
今回の事件をわかりやすく表にまとめると、その異常性が際立ちます。
| 登場人物 | 本来あるべき構図(実際の詐欺) | 今回の事件(狂言) |
| 70代男性 | 詐欺の被害者(気の毒な人) | 加害者(嘘を吐いた人) |
| 警察官を名乗る男 | 加害者(現金をだまし取る悪人) | 存在しない(妄想の産物) |
| 警察署 | 捜査をして被害者を助ける | 嘘の捜査をさせられ業務を妨害される |
警察に不満があるからといって、虚偽の申告で貴重な捜査リソースを割かせる行為は、立派な犯罪(偽計業務妨害)です。防犯カメラが張り巡らされている現代において、こんな嘘が通用すると思ったこと自体が浅はかと言わざるを得ません。
Let’s redoing!
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