
栃木での凄惨な事件を皮切りに、奈良、新宿など、日本中で10代の少年たちが「トクリュウ」に関連する事件で逮捕されるニュースが後を絶ちません。
テレビをつければ連日のように耳にする「トクリュウ」という言葉。皆さんはこの響きに、どこか違和感を覚えたことはありませんか?
実は以前から関西系のテレビ番組などでは、「匿名・流動型犯罪グループを『トクリュウ』などと、聞こえの良さそうなカタカナやアルファベット(LYNXなど)で呼ぶのは問題だ」と警鐘を鳴らしていました。
先日も、西村ひろゆき氏がネット番組でこんな提案をしていて、思わず膝を打ちました。
「暴走族が『珍走団』と呼ばれ、恥ずかしくなって消滅した。トクリュウも『珍流団』とか呼び方を変えた方がいいんじゃない?」
全くその通りだと思います。なぜメディアは、10代の若者が憧れてしまうような、煽るような書き方・呼び方を続けるのでしょうか。
「暴走族➔珍走団」に学ぶ、言葉の抑止力
ひろゆき氏の言う通り、かつて社会問題だった「暴走族」は、メディアや警察が「珍走団」と言い換えたことで、その格好悪さが浮き彫りになり、若者の加入が激減しました。若者にとって「悪くて格好いい先輩」から「ただの恥ずかしい人たち」に格下げされた効果は絶大だったのです。
ひるがえって、現在の「トクリュウ」はどうでしょうか。 10代の少年たちにとって、カタカナの「トクリュウ」という響きは、まるでアニメやゲームに出てくるダークヒーローの「秘密組織」か何かのような、スタイリッシュな錯覚を与えてしまってはいないでしょうか。
その実態は、SNSで「高収入」と釣られ、上の人間に都合よく使い捨てられる「単なる闇バイトの捨て駒」に過ぎません。
メディアの罪と、ある地方新聞の「優秀な試み」
それにもかかわらず、大手テレビ局や新聞は、まるで新しいファッショントレンドを報じるかのように「トクリュウ」「トクリュウ」と連呼しています。これでは犯罪グループのブランド化をメディアが手伝っているようなものです。
そんな中、ある地方新聞の紙面を目にして、ハッとさせられました。 その新聞社は、カタカナではなく「匿流」と漢字で表記していたのです。
「トクリュウ」ではなく「匿流」
漢字で「匿流」と書かれるだけで、一気に言葉の持つ「軽薄さ」や「ミステリアスな格好良さ」が消え失せます。
- 姿を「匿(かく)」してコソコソ逃げ回り、
- ネットの泥水に「流(なが)」されていく、 そんな卑屈で泥臭い犯罪組織の実態が、漢字二文字からダイレクトに伝わってきます。これこそが報道のあるべき姿であり、非常に優秀で良識のある新聞社だと感銘を受けました。
せめてテレビも「匿流」と表記してほしい
テレビなどの映像メディアは、文字以上に若者への影響力が甚大です。 画面のテロップにスタイリッシュなフォントで「トクリュウ」と躍らせるのを、今すぐやめるべきです。せめて「匿流(とくりゅう)」と漢字で不気味に表記するか、ひろゆき氏の言うように「珍流団」や「使い捨て犯罪グループ」と言い換えるべきではないでしょうか。
言葉ひとつで、救える10代の未来があります。 メディアは「視聴率が取れそうなキャッチーな言葉」に飛びつくのをやめ、犯罪の抑止につながる報道姿勢を今一度考えてほしいものです。皆さんはどう思われますか?
Let’s redoing!
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