
近年、高齢者やシニア層を狙った特殊詐欺の手口はより巧妙かつ悪質化しており、被害額が1件あたり数億円に上るケースも発生しています。直近では、60代女性が相次いで2億円を超える甚大な被害に遭う事件が相次いで報告されました。
今回は、実際に発生した2つの事例をもとに、その卑劣な手口と私たちが身を守るためのポイントを解説します。
【事例1】山口県:SNS投資詐欺で現金と金塊、計2億4500万円相当の被害
山口県岩国市に住む会社役員の女性が、同県内で過去最大規模となる特殊詐欺被害に遭いました。
- きっかけ: 2026年6月頃、SNS上で証券会社の社員を名乗る人物と知り合い、勧められた投資サイトで株取引を開始。
- 手口: 追加投資を促された際、指定口座への送金や担当者への直接手渡し(現金等)を指示された。
- 被害内容: 指示を信じ込んだ女性は、計13回にわたり現金約2億2,000万円と時価約2,500万円相当の金塊(1kg)をだまし取られました。
【事例2】宮城県:警察官騙りの「口座調査」名目で2億2,000万円の被害
宮城県に住む60代のパート女性も、巧妙に仕組まれた役割分担型の特殊詐欺により多額の資産を失いました。
- きっかけ: 2026年5月、携帯電話にクレジットカード会社を名乗る男から「あなた名義で大量の携帯が契約されている」と連絡が入る。
- 手口: その後、警察官などを名乗る別の人物が登場し、「あなたに詐欺の容疑がかかっている。無罪を証明するために資産を調べる必要がある」と不安を煽る。
- 被害内容: 不安に陥った女性は指示に従い、複数回にわたって計2億2,000万円を指定口座に送金。連絡が途絶えたことで被害に気付きました。
なぜ「60代女性」が狙われるのか?
2つの事例に共通しているのは、被害者が60代の女性であり、2億円を超える多額の資産が奪われている点です。
詐欺グループは、退職金やこれまでの蓄え、資産運用への関心が高まるシニア層を綿密にリサーチし、ターゲットとして見定めている可能性があります。
- 投資意欲につけ込む(SNS投資詐欺): 「有名証券会社」や「高リターン」を謳い、最初はアプリ上で利益が出ているように見せかけて信用させます。
- 恐怖と不安につけ込む(警察官・カード会社騙り): 「容疑がかかっている」「無罪の証明」などと脅し、正常な判断力を奪った上で指定口座へ送金させます。
被害に遭わないための防犯ポイント
- SNSで知り合った人物からの投資話は100%疑う
- 会ったこともない相手からの「絶対儲かる」「指定口座に振り込んで」という指示はすべて詐欺です。
- 「警察官」や「官公庁」が資産の送金や現金の提出を求めることは絶対にない
- 警察が「無罪証明のために送金しろ」と要求することは一切ありません。そのような電話が来たら即座に切りましょう。
- 一人で判断せず、すぐに相談する
- 怪しい電話やメッセージを受け取ったら、指示に従う前に家族や警察の相談専用窓口(#9110)へ確認してください。
自分や大切なご家族を守るためにも、「自分は大丈夫」と思わずに最新の詐欺手口を知り、日頃から防犯意識を高めていきましょう。
Let’s redoing!
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