
あまりにも巧妙で、そして最後には被害者をあざ笑うような極めて悪質な投資詐欺です。
「自分は大丈夫」と思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたいと思います。
始まりは「優良株を紹介します」
舞台は札幌市手稲区。被害に遭ったのは50代の男性です。 男性は今年4月から6月にかけて、SNSで知り合った「投資家のアシスタント」を名乗る人物から声をかけられました。
- 「優良株を紹介します」
この言葉を信じた男性は、指示されるがままに現金500万円を振り込んでしまいます。
警察の警告を阻んだ「2段階の罠」
実はこの時点で、高額な振込を不審に思った金融機関が警察に通報していました。警察もこれが「詐欺」であると見抜き、男性に被害届を出すよう呼びかけていたのです。
しかし、男性は警察の言葉を信じることができませんでした。なぜなら、詐欺グループがあまりにも巧妙な罠を仕掛けていたからです。
【信じ込ませた手口】 男性の口座画面(またはアプリ上)には投資の利益が表示されており、実際に約50万円を引き出すことができたのです。
「本当にお金が増えて、引き出しもできた。だからこれは詐欺じゃない、本物の投資だ」
男性がそう信じ込んでしまうのも無理はありません。この「最初に少しだけ利益を引き出させて信用させる」ことこそが、詐欺グループの恐ろしい2段階目の罠でした。
豹変する態度「お前はまぬけ」「殺す」
完全に相手を信じ切ってしまった男性は、先月25日、さらに約1245万円分の暗号資産(仮想通貨)を相手に送信してしまいます。
被害総額は、現金と合わせて約1700万円。
詐欺グループの目的が達せられたその瞬間、彼らは本性を現しました。男性のもとに届いたのは、感謝や利益の報告ではなく、信じられない罵詈雑言と脅迫のメッセージでした。
- 「お前は騙されているのに気づいてない、まぬけ」
- 「警察に通報したら殺す」
大金を騙し取った挙句、被害者をあざ笑い、命の危険を感じさせる言葉で口封じを図ったのです。男性はここで初めて詐欺だと気づき、警察に通報しました。
私たちが学ぶべき教訓
今回の事件から私たちが学ぶべき教訓は、「実際にお金が引き出せたからといって、本物の投資とは限らない」ということです。
詐欺グループは、より大きなお金を騙し取るための「エサ」として、最初に数万〜数十万円程度の小額をあえて引き出させることがあります。
詐欺に遭わないためのチェックポイント
- SNSで知り合った人物からの投資話は100%詐欺だと疑う
- 振込先が「個人名義の口座」や「聞いたこともない会社」の場合は絶対に振り込まない
- 警察や金融機関から「詐欺の可能性がある」と言われたら、自分の感覚よりも専門家の意見を信じる
「自分だけは騙されない」という過信が一番危険です。もし少しでも怪しいと思う投資の勧誘を受けたら、お金を動かす前に、まずは警察の相談専用ダイヤル(#9110)や消費者ホットライン(188)へ相談してください。
Let’s redoing!
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