大阪府警が27日、SNSを利用した投資詐欺事件で無職の土居飛斗容疑者（30）ら4人を逮捕した。グループは為替投資の指導料名目で石川県の20代女性から約12万円をだまし取った疑いが持たれている。
事件の概要とグループの役割分担
今回逮捕された4人は、大阪府内のマンション一室を拠点として活動。土居容疑者はグループの統括役として指示や金銭管理を担当し、他のメンバーはSNSで被害者に直接メッセージを送る「打ち子」役などを務めていた組織的な犯行でした。
府警によると、きっかけは2024年1月に赤土雄基容疑者（35）が府内で職務質問を受けたことで、グループの詐欺事件への関与が明らかになりました。
増加するSNS利用の特殊詐欺
この事件は、近年急増しているSNSを悪用した特殊詐欺の典型例です。犯行グループは、為替相場や仮想通貨などの投資話を持ちかけ、少額から被害者を勧誘する手口を多用します。最初は実際に利益が出ることもありますが、最終的には多額の資金をだまし取られるケースが後を絶ちません。
SNSの特性を生かしたこの手口は、従来のオレオレ詐欺などよりも若年層にも広がりやすく、対策が急がれています。
警察の取り組みと今後の課題
日本警察はこうした特殊詐欺に対し、継続的な摘発を強化しています。しかし、SNS上では匿名性が高く、犯行グループも役割を細分化しているため、全体像の解明には時間がかかるのが実情です。
私たち一般ユーザーができる対策としては：
- 不審な投資話には決して乗らない
- SNS上の見知らぬ人物からのメッセージに注意
- 少しでも怪しいと感じたらすぐに相談する
このような事件が後を絶たない現状において、警察による継続的な取り組みはもちろん、私たち一人ひとりの警戒心と知識が被害防止の第一歩となります。
今後も警察には、こうした犯罪者を少しずつでも確実に摘発し、社会の安全を守る活動を続けてほしいものです。
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