
スタジアムで防犯アプリを呼びかける北海道警の取り組み
7月27日、北海道北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOで、北海道警察がユニークな防犯イベントを開催しました。野球観戦に訪れたファンに向け、警察公式アプリ「ほくとポリス」のインストールを呼びかけるというものです。
会場では、多くの観客がスマートフォンでQRコードを読み取り、アプリをダウンロードする光景が見られました。北海道警察本部生活安全部の浜島美輝警部は「『すごくいいじゃない』とQRコードを見て登録してもらってます」と手応えを語っています。
急増する特殊詐欺被害とアプリの重要性
この取り組みの背景には、北海道内で深刻化する特殊詐欺被害の急増があります。2025年6月の被害額は速報値で約1億500万円に達し、1億円を超えるのは3月から4か月連続。わずか半年で2024年1年間の被害総額に迫る勢いです。
「ほくとポリス」アプリでは、地域の犯罪情報や特殊詐欺に関する最新情報がリアルタイムで届けられます。詐欺の手口が日々巧妙化する中、こうした即時情報の提供は被害防止に大きく貢献すると期待されています。
プロ野球スタジアムという戦略的なPR場所の選定
北海道警がプロ野球スタジアムをアプリ普及の場に選んだのは極めて戦略的です。夏休み期間中ということもあり、子供からお年寄りまで幅広い年齢層が集まる場所で、家族連れも多いため、一度に多くの市民にアプローチできます。
また、野球観戦というリラックスした雰囲気の中で防犯意識を高められるというメリットもあります。堅苦しいイメージのある警察のPRを、楽しみながら受け入れてもらえる環境作りが成功の秘訣と言えるでしょう。
全国の警察でも広がる防犯アプリ
「ほくとポリス」のような警察公式アプリは各都道府県で展開されています。例えば、東京都警の「Digi Police」、神奈川県警の「神奈川県警察アプリ」など、地域ごとに特徴のあるサービスを提供しています。
これらのアプリでは一般的に以下のような機能が利用できます:
- 地域の犯罪発生情報のプッシュ通知
- 特殊詐欺の最新手口の紹介
- 緊急時の通報支援
- 防犯カメラマップ
- 迷い人情報 など
今後の展望と市民の防犯意識向上
北海道警のスタジアムでの取り組みは、防犯アプリ普及の新しいモデルケースとなる可能性を秘めています。今後は他の大規模イベントや商業施設などでも同様のキャンペーンが展開されるかもしれません。
デジタルツールを活用した防犯対策は、市民一人ひとりの意識向上に大きく寄与します。特に高齢者やスマートフォンに不慣れな層へのアプローチが今後の課題ですが、家族を通じた間接的な普及も期待できます。
この夏、エスコンフィールドを訪れた野球ファンは、熱い試合だけでなく、大切な防犯知識も持ち帰ったことでしょう。北海道警のこうした創意工夫のある取り組みが、特殊詐欺被害の減少につながることを願いたいものです。
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