
はじめに
夏フェスやスポーツイベントが盛り上がる季節になると、「チケット詐欺」の被害が急増します。特に近年はSNSを利用した詐欺が増加しており、警察も注意を呼びかけています。
高校生や若者を狙ったケースも多く、「どうしても行きたい!」という熱意につけ込まれ、高額なチケット代をだまし取られる事例が後を絶ちません。
1. チケット詐欺の現状|SNSで広がる危険な罠
● 日本人の5人に1人が詐欺被害経験あり
マカフィー社の調査によると、日本人の18%(約5人に1人)がオンライン詐欺(チケット詐欺含む)の被害に遭った、または身近な人が被害を受けたことが判明しています。
さらに、1日に平均7.8件もの詐欺メッセージ(SNS・メール・メッセージアプリ)が送られており、巧妙な手口で消費者をだまそうとしています。
● 特に狙われるのは「20代以下の若者」
国民生活センターの報告によると、20代以下の若い世代は、音楽ライブやスポーツイベントへの支出が多く、詐欺師の格好のターゲットになっています。
「友達の友達」を装ったSNSのDMや、「限定1枚!急いで!」といった焦らせる文句で、冷静な判断を鈍らせてくるケースが目立ちます。
● 57%が「詐欺が不安」でも、19%は対策方法が分からない
57%の人が「夏のイベントに関連する詐欺が心配」と回答しています。しかし、19%は「どう防げばいいかわからない」と悩んでおり、正しい知識が広まっていない実態が浮き彫りになっています。
2. SNSで横行する「チケット詐欺」6つの手口
詐欺師は、「どうしても行きたい!」というファンの心理を巧みに利用します。特に多い手口を6つ紹介します。
① SNSの「完売チケット」詐欺
X(旧Twitter)やInstagram、LINEなどで、「人気アーティストの完売チケットを譲ります」と投稿。
- 新規アカウントからのDMが多い
- 「急いで!」「今なら安い」と焦らせる
- 振り込んだらアカウント削除・連絡不通
② 大幅割引チケット(相場より異常に安い)
「定価50,000円のチケットを10,000円で!」など、明らかに安すぎる価格で誘導。
- 「友達の知り合い」を装う
- 「銀行振込のみ」「仮想通貨で」などの不自然な支払い方法を要求
③ 偽チケット販売サイト
本物そっくりの偽サイトを作成し、チケット代金や個人情報を盗む手口。
- URLが「live-ticket.jp」→「Iive-ticket.jp」(大文字の”I”を使う)など、細工あり
- クレジットカード情報を入力させて不正利用
④ チケットの重複販売
1枚のチケットを複数の人に売りつける詐欺。
- 最初に入場した人だけ有効で、他の人は会場で入場拒否される
- SNSで「確実に譲ります」と嘘の保証をする
⑤ 座席の誤表記(一般席をVIP席と偽装)
「通常席を特別席として高額販売」する手口。
- 実際は一般席と同じ待遇で、大幅な損害に
- 購入前に座席番号やエリアを確認しないと騙される
⑥ アカウント乗っ取り(フィッシング詐欺)
「チケットサイトのパスワード更新が必要」などと偽り、アカウントを奪取。
- ログイン情報を盗まれ、勝手にチケットを転売される
- 「チケットが転送されました」という通知で気付く場合が多い
3. 詐欺を見抜く5つのポイント
「本当に大丈夫?」と疑うことが最大の防御策です。以下の特徴に当てはまったら即ストップ!
✅ 【不審な申し出】
→ 「知らない人からのDM」「急なオファー」は危険!
✅ 【異常に安い価格】
→ 相場の半額以下など、明らかに安すぎる場合は詐欺の可能性大
✅ 【急かす圧力】
→ 「今しかない」「他の人もいる」と焦らせる文句は要注意
✅ 【危険な支払い方法】
→ 「銀行振込」「仮想通貨」「ギフトカード」は絶対NG!クレジットカード推奨
✅ 【怪しいURL・サイト】
→ 「https://」がない、スペルミスあり、デザインが雑→ 偽サイトの可能性
4. 安全にチケットを購入するための対策
✔ 公式サイト・正規販売プラットフォームを利用
- 「ぴあ」「ローチケ」「イープラス」など信頼できる販売元から購入
- SNSの個人売買は極力避ける
✔ クレジットカードで決済
- 銀行振込・現金送金はトラブル時に返金不可
- クレジットカードなら不正利用時の補償あり
✔ URL・サイトをしっかり確認
- 「https://」と鍵マークがあるか?
- 公式サイトのURLと一字一句合っているか?(例:「I(アイ)」と「l(エル)」の偽装に注意)
✔ 2段階認証を有効化
- チケットサイトのアカウントは乗っ取り防止のため2段階認証をONに
✔ 焦らず冷静に判断
- 「どうしても行きたい!」という感情に流されない
- 怪しいと思ったら友人や家族に相談
5. 万が一騙されたら?被害に遭った時の対処法
もしも詐欺に遭ってしまったら、すぐに以下の行動を!
- 警察(サイバー犯罪相談窓口)に連絡
- クレジットカード会社に不正利用の通報(支払い停止を依頼)
- SNSの運営会社に詐欺アカウントを通報
- 国民生活センターや消費者ホットライン(188)に相談
まとめ|「焦らない・疑う・確認する」が重要
SNSのチケット詐欺は、「熱狂的なファン心理」につけ込んでくるのが特徴です。
- 「安すぎるチケットは怪しい」と疑う
- 「急がせる売り手は危険」と距離を置く
- 「公式サイト・クレジットカード利用」を徹底
この夏、楽しいイベントを安全に楽しむためにも、「焦らず、慎重に」チケットを購入しましょう!
「もしかして詐欺?」と思ったら、シェアして周りの人にも注意を広めてください!
Let’s redoing!
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