
■ 「5kg 4,000円」の現実——私たちの食卓で何が起きているか
スーパーの棚に並ぶコメの価格が、昨年の1.9倍に跳ね上がった。
- 昨年:5kg=2,000円(「特売で1,800円」も珍しくなかった)
- 今年:5kg=3,850円(JA直営店での”お得価格”ですらこの水準)
- 10kg袋の消滅:小売店から「まとめ買い」の選択肢がほぼ消えた
「3,850円で『安い!』と喜んだ自分が怖い」というのが象徴的だ。
もはや価格感覚が麻痺し、”米騒動”ならぬ”米諦め”が広がっている。
■ なぜここまで値上がりしたのか?——3つの深層原因
1. 生産減の「三重苦」
- 天候異変:2024年夏の冷夏・長雨で収量が激減
- 農家の高齢化:作付面積自体が年々縮小(過去10年で14%減)
- 肥料価格高騰:原油価格の影響で生産コストが30%以上上昇
2. コメが「通貨」化する異常事態
- ニュースで報じられた「地主への賃料を現物(米)で支払い」事例は衝撃的だ。
- コメ=現金同等物という江戸時代的なバーター経済が局部復活。
- 背景には円安・物価不安による「実物資産志向」の強まりがある。
3. 政府の「楽観予測」との乖離
農林水産省は「新米が出回れば価格落ち着く」と説明するが、
生産量が回復しない限り、需給は逼迫したまま。
「コメの輸入増やせば?」という意見にも、
- 食料自給率37%(カロリーベース)の日本が依存する危うさ
- 世界の米価格も上昇中(タイ米の輸出価格は過去最高)
■ 「コメ不足は国防問題」——見過ごせないリスク
戦後最大の米価高騰は、単なる物価問題ではない。
【日本のコメ依存度】
- 国民1人あたり年間50kg以上消費(パン需要増も依然主食)
- 備蓄米はたった2ヵ月分(有事時の安全保障上、極めて危険な水準)
【放置すれば起きる悪循環】
- 農家の離農加速→耕作放棄地増加
- 輸入依存度上昇→国際価格変動に翻弄
- 食の安全保障崩壊→非常時に国民が飢える
■ 求められる「農業版・次元の異なる対策」
即効策:生産者への「コメ増産奨励金」
- 例:10aあたり5万円の補助で作付面積を強制回復
- 生産資材(肥料・燃料)の価格統制
中長期策:農業の「産業再定義」
- 大規模農家への税制優遇(相続税凍結など)
- AI農業ロボットの導入補助(労働力不足解消)
- コメ備蓄の義務化(最低6ヵ月分を国家管理)
■ 結び:私たちにできること——「怒り」を「行動」に変える
「高い米を我慢して買う」だけでは問題は解決しない。
- 地元農家の直接購入(中間マージン削減)
- 政治への声上げ:「農業政策」を投票の判断材料に
- 家庭での備蓄意識(1世帯2ヵ月分の米ストック推奨)
江戸時代なら「一揆」が起きてもおかしくない水準の価格暴騰だ。
この危機を、農業再生の転機に変えるか、それとも——
「米すら満足に食べられない日本」を許容するかは、今の選択にかかっている。
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