
先日、ハローワークから紹介された企業に応募した時の話。
求人票には「郵送不可、自社人事システムでオンライン登録」とあり、履歴書もPDFでアップロードする形式だった。履歴書に証明写真を貼り、A4封筒に切手を貼り、書類を封筒に入れて郵送——そんな昭和的な作業がなくなり、「時代は変わったな」と軽い感動さえ覚えた。
■自動化の便利さと無機質な断り文面
しかし、送信からわずか24時間後、件名に「選考結果のご連絡」と書かれたメールが届く。開くと、
「貴殿の応募内容を慎重に検討いたしましたが、今回はご意向にお応えできません…」
という定型文が。苦笑せずにはいられなかった。「1日で“慎重検討”か…」。おそらくシステムが書類上の条件(年齢や職歴など)を自動判定し、弾いたのだろう。AIの進化で、こうした処理は秒速で可能になった。
かつてなら「不採用通知すら来ない」のが普通だったが、今は応募者全員に速攻で返信できる。便利な半面、「人間が読まれた感」 は消え、「この会社、本当に私の経歴を見たのかな?」という不信も生む。
■“間”のないコミュニケーションが失うもの
もし人事担当者が少しでも手作業を加えるなら、せめて3日後くらいに送るのではないか。元人事職の者からすると、
「自動フィルタリングは事実だが、短期間で不採用通知を出す企業は、『応募者の時間を奪わない配慮』と考える場合も」
と感じます。それなら文面に**「書類選考基準を満たさず」**など、具体的な理由を一言添えるだけで、ずっと納得感が増します。
AIや自動化は「効率」と「公平性」をもたらすが、「人を選ぶ」という行為の重みまで削ってはいないか——。不採用通知の文面から、そんなことを考えた。
■採用側も応募側も、まだ過渡期
就活生の間では「AI選考」への対策として、**「キーワードを散りばめた履歴書」**が推奨される時代。一方、企業側も「自動化による見落とし」を防ぐため、最終的には人間の目で確認するケースが多いと聞く。
技術の進歩は不可逆だが、例えば……
- 不採用通知の文面を複数パターン用意する
- 自動判定後、担当者が一言コメントを追加できるシステム
といった**「機械と人間の協働」**が、これからは必要なのかもしれない。
「便利さ」と「人間味」のバランス——。
就活の現場でも、この難題が静かに進行しているようだ。
Let’s redoing!
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