
~SNS時代の「意見表明欲」が公共メディアを侵食している?~
今日、フジテレビ第三者委員会の記者会見が放送されていたが、ふと気になったことがある。
「これ、本当に『質問』なのか?」 ということだ。
本来、記者会見の目的は「事実を明らかにする」ことであるはずだ。
記者は「事実確認」や「責任の所在」を問うために質問し、取材対象者はそれに答える。
しかし、最近の記者の質問は、「私としてはこう思うのですが、どうですか?」 という形が増えている。
「誰も記者の意見を聞きたいわけではないのに……」
■ 記者会見が「自己主張の場」に変質している?
例えば、こんな質問が目立つようになった。
- 「私はこの問題についてXXXXだと考えますが、あなたはどうお考えですか?」
- 「多くの視聴者は怒っていると思いますが、会社としてどう受け止めていますか?」
これらは一見、「視聴者の代弁」 のように見えるが、実際は記者自身の意見を前提とした誘導質問である。
本来なら、「なぜその結論に至ったのか?」「具体的な証拠は?」 と事実を追求すべきところ、「私はこう思う」 という前置きが増えている。
■ ニュース番組でも「アナウンサーの主観」が入り込む現象
この傾向は記者会見だけでなく、ニュース番組のアナウンサーにも広がっている。
- 「個人的には驚きました」
- 「これは許せないですね」
本来、アナウンサーは**「中立な事実の伝達者」であるべきだ。
意見を述べるのはコメンテーターの役割であり、アナウンサーが感情を交える必要はない。
しかし、最近は「SNS感覚」**で、あたかも自分の意見を述べることが「親近感」や「共感」を生むかのような演出が増えている。
■ 原因は「SNSの影響」か? 自己表現が優先される時代
この変化の背景には、**「SNS文化の浸透」**があるのではないかと考えられる。
- Twitter(X)やYouTubeでは「自分の意見を表明すること」が価値になる
- 「炎上」や「賛同」を引き出すために、強い主張が求められる
- メディアも「視聴者との共感」を重視し、アナウンサーや記者に「キャラ立ち」を求める
結果、**「公共の場であるべき報道」が、「個人の意見表明の場」**に近づいているように感じる。
■ 公共メディアは「事実」を伝えるべきではないか?
もちろん、記者やアナウンサーにも「意見」はあるだろう。
しかし、公共の電波を使うメディアは、**「事実を伝える」**ことが最優先であるべきだ。
- 記者会見では「質問」に徹し、意見は控える
- アナウンサーは淡々と事実を伝え、判断は専門家や視聴者に委ねる
- 「自己主張」はSNSや個人ブログで行う
これが本来の姿ではないだろうか?
【結論】「質問」と「意見」を混同するな! メディアは公共の信頼を損なう前に自浄を
記者会見は「討論の場」でも「意見表明の場」でもない。
**「事実を明らかにする場」**だ。
SNSの影響で「自己表現」が重視される時代だが、公共メディアはエンタメ化すべきではない。
視聴者が求めているのは「正確な情報」であって、「記者の個人的な感想」ではない。
もしメディア関係者がこの記事を読んでいるなら、一度、**「質問の質」**を見直してほしい。
「あなたの意見」ではなく、「事実」を聞かせてください。
Let’s redoing!
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