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「天罰は必ず下る」とは、まさにこのような出来事を指すのかもしれません。

熊本市で起きたある業務上横領事件。逮捕されたのは、会社の代表取締役を務めていた57歳の男でした。しかし、事件の背景を紐解いていくと、同情の余地など一切吹き飛んでしまうほど呆れた、そして自業自得としか言いようのない裏事情が浮かび上がってきます。

事件の経緯:2,900万円を自分の口座へ

警察の発表によると、逮捕された会社役員の容疑者は2022年10月、自身が代表を務めていた会社の口座から、自らの個人口座へ現金2,900万円を送金し、横領した疑いが持たれています。

会社を守るべき立場にある代表取締役が、会社の金に手を付ける——それだけでも悪質極まりない犯罪です。しかし、警察がさらに捜査を進める中で判明したのは、その横領した資金の「使い道」でした。

横領した金で「ロマンス投資詐欺」に沼らせられた男

横領から約8か月後、容疑者は自ら警察署へ駆け込み、こう相談したといいます。

「ロマンス投資詐欺の被害に遭った」

マッチングアプリで知り合った女性を名乗る人物から「投資」を勧められ、流されるままに金を振り込み続けた結果、被害額はなんと約1億5,000万円に上ると申し出たのです。

警察は、横領された2,900万円を含む多額の金が、そのままこの詐欺行為へと流れ込んでいたとみています。会社からは最終的に1億数千万円もの資金が消え去っており、容疑者が関与したとみて警察は捜査を続けています。

「天罰」としか言いようのない自爆の構図

会社の金に手を付けて私腹を肥やそうとした挙句、顔も見たことがないマッチングアプリの相手に騙され、横領した以上の金を根こそぎ奪い取られる——。

第三者から見れば、完全に「天罰が下った」と言わざるを得ません。悪事に手を染めた結果が、詐欺師の鴨にされてすべてを失うという悲惨な結末だったのですから、容疑者に同情の声を寄せる人はまずいないでしょう。

しかし、この事件において唯一「すごい」と感じさせられる点があります。それは、自らの横領が発覚するリスクを冒してまで、警察に詐欺の被害届を出しに行ったという点です。

横領発覚の恐怖よりも、騙し取られた悔しさや金を取り戻したい欲望が勝ってしまったのか、あるいは自分の犯した罪の重さに気づいていなかったのか。結果として自ら警察に駆け込んだことで捜査の網が狭まり、自身の逮捕へとつながることになりました。

悪銭身につかず

容疑者は現在「横領行為はしていません」と容疑を否認しているようですが、消えた会社の金と自身の口座、そして詐欺被害の申し出という一連の流れを見れば、言い逃れは難しいでしょう。

「悪銭身につかず」という昔からの言葉がありますが、不当に手に入れた金は、結局のところ自分を滅ぼす引き金にしかなりません。

会社を裏切り、甘い言葉に騙され、最後は自ら警察に飛び込んで逮捕されるという、あまりにも惨めで自業自得な今回の事件。悪いことをすれば、形を変えて必ず自分に跳ね返ってくるということを、強く見せつけられる出来事でした。

Let’s redoing!

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