
鳥取県や島根県といった人口減少が課題となる地域においても、特殊詐欺の被害が拡大しています。鳥取県警の波田貴幸警部補と中山紗希アナウンサーによる解説をもとに、山陰地方における被害の現状と、今特に注意すべき最新の詐欺手口、そしてその対策について詳しくまとめました。
1. 鳥取・島根の両県で被害額が急増
山陰両県における2026年6月末時点の特殊詐欺被害状況は、件数・被害額ともに前年同期を大幅に上回る深刻な事態となっています。
- 鳥取県: 被害件数 154件(前年同期比 +48件)/ 被害額 4億4,213万円(前年同期比 +4,066万円)
- 島根県: 被害件数 124件 / 被害額 約8億7,372万円(前年同期比 +約3億5,000万円)
波田警部補によると、被害件数は年々増加しており、被害額も過去最悪を更新し続けている状況です。
2. 特に注意すべき手口「副業を名目とした特殊詐欺」
今、最も警戒が必要なのがSNSなどを悪用した「副業詐欺」です。
実際の被害事例
- きっかけ: Instagramで「PayPayあげます」というアカウントを発見し、フォロー後にLINEを登録。
- 勧誘: 「TikTokの動画を見てスクリーンショットを送る副業」を紹介され、専用サイトに登録。
- 信用させる段階: スクショ送信や初期費用2,000円の送金に対し、サイト上の残高に報酬が上乗せされ、最初は本当に稼げているように誤認させる。
- 金の要求: 「タスク完了で出金できる」と言われ19万5,000円を送金。その後も「操作ミスがあった」などと理由をつけて次々と送金を要求される。
- 被害発生: 最終的に合計約130万円を騙し取られる。
3. 副業詐欺の主な特徴と狙われる層
- 魅力的な言葉で誘惑: SNSやネット広告で「誰でも簡単に」「確実に稼げる」といった甘い言葉で興味を引きます。
- 最初は少額から: 最初は少額の手数料や初期費用からスタートさせ、安心させてから金額を釣上げます。
- 若年層がターゲットに: 街頭インタビューでも「SNSや検索結果の広告で頻繁に見かける」という声が多く、若者が狙われています。
- 消費者金融での借入れ誘導: 送金資金がない場合、消費者金融で借金をさせてまで送金させる事例も発生しています。
4. 被害に遭わないための対策
- 甘い言葉を疑う: 「簡単に稼げる」「絶対儲かる」といった美味しい話は詐欺の可能性が極めて高いと認識する。
- お金を要求されたら一度立ち止まる: 副業を始める際や出金のタイミングで「お金の送金」を求められたら、絶対に支払わず踏み止まる。
- 不審に思ったら警察へ相談: やり取りの途中で少しでも怪しいと感じたら、すぐに警察の相談専用窓口「#9110」へ連絡する。
「自分は大丈夫」と思い込まず、怪しい広告には関わらない意識を日頃から持つことが大切です。身近な家族や友人とも情報を共有し、地域全体で被害を防ぎましょう。
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