
先日、東京・練馬区の小学校で、特殊詐欺の被害から身を守るための教室が開かれました。警視庁が小学生やその親世代に向けて、今、社会を脅かしている**「匿名・流動型犯罪グループ(通称:トクリュウ)」**の危険性を訴えたのです。
しかし、ここで一つ大きな疑問が浮かびます。なぜ私たちは、この卑劣な犯罪組織をわざわざ「トクリュウ」などという、どこかプロフェッショナルで響きの良い言葉で呼んでいるのでしょうか?
過去最悪。数字が物語る「言葉の壁」を越えた被害
警視庁の発表によると、都内の特殊詐欺被害は深刻な右肩上がりを続けています。
| 項目 | 内容・数値 |
| 昨年の都内被害総額 | 280億円超(過去最悪) |
| 働き盛りの被害割合 | 30代・40代が全体の2割以上 |
| 主な手口 | 匿名・流動型犯罪グループによる組織的詐欺 |
かつては「高齢者が騙されるもの」だった詐欺は、今や現役世代、そしてその子供たちにまで牙を向いています。
「トクリュウ」という名称が持つ「毒」
今回の防犯教室で、植田哲也戦略企画官は「トクリュウは悪い人たちなんだと意識を持ってほしい」と語りました。その志は素晴らしいものですが、メディアや警察が使う**「トクリュウ」というネーミングそのものが、若者を惹きつける「罠」になってはいないでしょうか。**
- 「流動資産」のようなお得なイメージ: 経済用語のような響きが、犯罪を「ビジネス」のように錯覚させる。
- 「龍」を連想させる強そうな響き: 組織に属することに憧れを持つ若者へ、間違った格好良さを与えてしまう。
- 「匿名」という無責任な隠れ蓑: 悪いことをしてもバレない、捕まらないという万能感を助長させる。
SNSで募集される「闇バイト」に若者が安易に応募してしまう背景には、こうした「言葉の魔力」によって、自分たちがしていることが**「人生を破壊する極悪非道な行為」**であるという実感が薄れていることが挙げられます。
小学生に伝えるべきは「格好良さ」ではなく「クズの所業」
詐欺師は、他人が一生懸命働いて貯めたお金を奪い、家族の絆を破壊し、時に命まで奪う存在です。それは決して「流動的」なグループなどという小綺麗な言葉で片付けられるものではありません。
「彼らは社会の底辺であり、他人の人生を喰い物にするクズである」
教育の場、あるいは報道の場では、これくらい明確な言葉で伝えるべきではないでしょうか。子供たちが「トクリュウってなんか強そう」と思うのではなく、**「なんて卑怯で格好悪い人たちなんだ」**と心から軽蔑するような名称と伝え方が必要です。
メディアも警察も、犯罪者のイメージを底上げするような名称を再考すべき時が来ています。
終わりに:言葉が変われば、意識が変わる
名前は、その対象の本質を定義します。「トクリュウ」という呼び名が、結果として彼らのリクルーティングを助け、被害を助長しているのだとしたら、それは一刻も早く改めるべき「害悪」です。
詐欺を「スマートな犯罪」に見せてはいけない。その一歩として、まずは呼び名から、その醜悪さを正しく反映したものに変えていくべきではないでしょうか。寄生虫詐欺でもいいと思える。
Let’s redoing!
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