
最近、SNSやニュースで詐欺の話題が絶えませんが、またしても信じられないような事件が報じられました。北海道札幌市で、60代の女性が約2億5,000万円という巨額の現金をだまし取られたのです。
これは北海道内における特殊詐欺の被害額として、過去最悪の数字だといいます。 一体なぜ、これほどまでの大金が奪われてしまったのか。その巧妙すぎる手口を紐解き、私たちの教訓にしなければなりません。
1. 始まりは「宅配便」の不在通知から
事件のきっかけは2025年8月。女性のもとに「佐川急便」の職員を名乗る男から一本の電話が入りました。
「あなたの名義で宅急便が出され、中から大量の現金が見つかりました。あなたの住所が詐欺に悪用されているので、警察に連絡します」
まずは「実在する大手企業」を名乗り、さらに「あなたは事件に巻き込まれた被害者かもしれない」と不安を煽る。これが詐欺グループの第一歩です。
2. 「警察官」という肩書きへの信頼を悪用
その後、間髪入れずに「札幌・中央警察署の警察官」を名乗る男たちが登場します。
- 「あなたが犯人に口座を売った疑いがある」
- 「無実を証明するために、あなたの資産を調べる必要がある」
- 「お札を一枚ずつ確認する」
このように、「疑いを晴らしたい」という人間の心理を巧みに利用しました。さらに、LINEのビデオ通話を使って顔を見せる(あるいは偽の警察手帳を見せる)などして、女性を完全に信じ込ませたのです。
3. 約3ヶ月にわたる、28回の振り込み
驚くべきは、その執拗さです。女性は指示されるままに新しい口座を開設させられ、2025年8月から11月末までの間に、なんと合計28回も現金を振り込んでしまいました。
犯人グループは「12月15日に全額返還する」と約束していましたが、その日が来ても連絡は途絶え、ようやく事件が発覚しました。
なぜ、周囲は気づけなかったのか?
2億5,000万円という金額を動かす間、なぜ誰も止められなかったのでしょうか。 そこには現代の詐欺の「闇」があります。
- ネットバンキングの悪用: 銀行の窓口を通さず、スマホ操作(LINEや専用ID)で送金させるため、周囲の目が届きにくい。
- 孤立化させる心理戦: 「捜査の機密事項だから誰にも言うな」と口止めをされ、家族や友人に相談する機会を奪われる。
一度信じてしまうと、人は「正解を確認すること」を恐れてしまうものです。特に「警察」という権威を前にすると、冷静な判断が難しくなるのが人間の心理なのかもしれません。
私たちが命の次に大切な資産を守るために
道警も強く警鐘を鳴らしていますが、これだけは絶対に覚えておいてください。
警察官が、現金を指定の口座に振り込ませたり、暗号資産を要求したりすることは、100%ありません。
「自分だけは大丈夫」という自信が一番の隙になります。もし、少しでも不審な電話が来たら、以下の行動を徹底しましょう。
- 一度電話を切る: 相手のペースに乗らない。
- 公式の番号にかけ直す: 相手から教えられた番号ではなく、110番や最寄りの警察署の番号を自分で調べてかけ直す。
- 「#9110」を利用する: 警察相談専用電話です。迷ったらまずここに電話してください。
最後に
一生をかけて築いた数億円という資産が、たった数ヶ月で悪党の手に渡ってしまう。この現実はあまりに過酷です。 行政や警察の対策も急務ですが、私たちにできるのは、**「常に疑う心を持つこと」と「家族間でこまめに連絡を取り合うこと」**です。
あなたの周りの大切な人が、同じような目に遭わないよう、ぜひこの事件を話題に出して、防犯の意識を共有してみてください。
Let’s redoing!
#詐欺被害 #貧困層 #マイノリティ #弱者 #人権 #年収 #障害者 #ビジネス #再スタート #挑戦 #言葉