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今日、いつものようにブログを書こうとブラウザを開いた瞬間、いきなり画面全体が真っ赤に染まりました。同時に、耳をつんざくような「ピー・ピー・ピー!」という警告音。

画面中央には、でかでかと「Dangerous!」の文字。そして、「トロイの木馬に感染しました。すぐにMicrosoftに連絡してください。」という音声メッセージが何度もループして流れます。その横には、見たこともない怪しい電話番号が表示されています。

一瞬、ドキッとしますよね。「え、まさか本当に?」と。

しかし、ほんの数十秒観察していると、あることに気がつきます。この演出、あまりに陳腐で、かつ「焦らせよう」という意図が露骨すぎるのです。

そして、この詐欺の最大の特徴であり、笑えてしまうほどおバカな点が、繰り返し流れてくるこの音声メッセージです。

「データが消えるので電源を切らないでください。」

この言葉が、何度も何度も、叫ぶようにして響いてきます。

これは「テクニカルサポート詐欺」という古典的な手口

これは「テクニカルサポート詐欺」または「偽警告詐欺」と呼ばれる、非常に古くからある手口です。手口は以下の通り。

  1. 偽の警告でパニックを誘う: 画面を赤くし、大きな警告音で「危険だ!」と心理的動揺を引き起こします。「Microsoft」や「Windows」といった信頼できる名前を騙ることで、緊急性を演出します。
  2. 「専門家」に連絡させる: 表示された電話番号に連絡させ、自称「マイクロソフトの技術者」を名乗る詐欺師と話をさせます。
  3. 遠隔操作で「問題」を見せつける: 電話口であなたを遠隔操作ソフト(TeamViewerやAnyDeskなど)をインストールさせ、普通のシステムファイルやログを「これがウイルスです」とデタラメな説明をします。
  4. 金銭を要求する: ウイルス駆除の名目で、高額な「サポート料金」や「ソフトウェア代」を要求します。クレジットカード情報を聞き出したり、仮想通貨の送金を迫ったりします。

詐欺師自らが教えてくれる「最善の対処法」

ここで、先ほどのあの繰り返される音声メッセージを思い出してください。

「データが消えるので電源を切らないでください。」

この言葉を、逆説的に、そして非常に親切に「言い換え」て解釈してみましょう。

「データが消えるので電源を切らないでください。」
→ つまり、電源を切れば、この偽の画面は消えるということです。

彼らは、自分たちの詐欺が「ブラウザ上で表示されているだけの偽物」であることを、自ら暴露しているようなものです。電源を切る(=ブラウザのプロセスを強制終了する)ことで、彼らの舞台が消えてなくなることをよく理解しているからこそ、必死で「切るな」と叫んでいるのです。

彼らは、対応方法まで「~しないでください」という否定形で教えてくれている。まさに、「しないで下さい=して下さい」というオチがつく、おバカで親切な詐欺グループなのです。

今日、私が実際に取った「笑って対応する」具体的なステップ

  1. 一呼吸置いて焦らない:「これは詐欺だ」と頭の中で唱えました。緊急性を感じさせることが彼らの武器なので、まずは落ち着くことが最大の防御です。
  2. 絶対に電話番号を呼び出さない:表示されている番号はもちろん、一切触りません。
  3. 強制終了で一笑に付す
    • Windowsの場合: Ctrl + Alt + Delete キーを同時押しし、タスクマネージャーを起動します。そして、使用しているブラウザ(Google Chrome, Firefox, Edgeなど)のタスクを選択し、「タスクの終了」をクリックします。
    • Macの場合: Command + Option + Esc キーを同時押しし、「アプリケーションの強制終了」からブラウザを選んで終了します。
  4. ブラウザを再起動する: ブラウザを再度開き、問題がなければそれで終了です。しつこい場合は、一旦パソコンの再起動を行えば、ほぼ100%元通りになります。

もし電話してしまったら? その先のリスク

万が一、うっかり電話をかけてしまった場合、絶対に以下のことをしないでください。

  • 言われるがままに遠隔操作ソフトをインストールしない。
  • クレジットカード情報やパスワードを教えない。
  • 「有料のセキュリティソフト」を購入しない。

最悪の場合は、実際にマルウェアをインストールさせられ、個人情報を盗まれるリスクがあります。電話した段階で怪しいと思ったら、すぐに電話を切り、必要に応じてパソコンを専門家に診てもらうことをおすすめします。

まとめ:慌てる必要は一切なし。笑ってスルーするのが正解

この手の詐欺サイトは、悪質な広告や、改ざされたサイトから意図せず飛ばされることが多いです。あなたのパソコンが実際にウイルスに感染したわけではありません

今日の経験から得た教訓は二つ。

  1. インターネットで「緊急」を装う警告は、まず疑う。 特に音声や派手な色で焦らせるものはほぼ詐欺。
  2. 「~するな」という命令は、逆の行動が正解の可能性が高い。 詐欺師の心理を読むと、自ずと対処法が見えてくる。

このブログを読んでくださった方も、もし同じような真っ赤な画面と「ピー・ピー・ピー!」という音に出会ったら、今日のことを思い出してください。そして、少し冷ややかな笑みを浮かべながら、涼しい顔でブラウザを強制終了させてあげましょう。

それでは、また次のブログでお会いしましょう!

Let’s redoing!

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