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最近、ニュースを見ていると、どうしても目についてしまうのが「特殊詐欺」の被害記事です。特に、「オレオレ詐欺」だけでなく、より巧妙化し、国際電話を悪用した詐欺が急増しているのをご存知でしょうか?

先日、こんな気になるニュースを目にしました。

新潟県三条市役所に、国際電話の利用休止手続きができる特設ブースが設置された

というものです。一見、地味な取り組みに思えるかもしれませんが、これは詐欺から市民の財産を守るための、非常に現実的かつ効果的な「物理的防御壁」と言えるでしょう。

増え続ける国際電話を悪用した特殊詐欺の実態

警察の発表によると、新潟県内だけでも2025年8月末までの時点で、すでに38件もの被害が発生しているそうです。そして、その被害総額は約2億9000万円という想像を絶する金額に上ります。

この手口の特徴は、「+81」から始まる海外からの電話を利用することです。

  • 「あなたの銀行口座が不正利用されています」
  • 「私は警察官です。あなたの情報が漏洩しているので、資産を安全な口座に移してください」
  • 「クレジットカードの最終確認です」

詐犯は巧みに語りかけ、信用させ、パニックにさせて判断力を鈍らせます。発信元が海外であれば、通常の電話よりも不審に思うはずなのに、なぜか説得力を感じてしまう心理を巧妙についてくるのです。

「国際電話休止」は最強の予防策のひとつ

三条市役所のブースでは、用紙に電話番号と名前を記入するだけで、この「国際電話の利用休止」を申し込むことができます。この手続きをすると、海外からの着信そのものを電話回線でブロックしてくれるため、詐欺の第一歩である「電話がかかってくる」という事態を根本から断つことができます。

これは特に、
✅ 高齢のご家族がいるご家庭
✅ あまり電話を使わない方
✅ 国際取引などを一切行わない方
にとっては、ほとんどデメリットのない、極めて有効な対策です。

自分でもできる!「国際電話不取扱受付センター」でのWeb申込み

市役所まで出向くのが難しい方でも大丈夫です。実はこの手続きは、自宅のパソコンやスマホからでも簡単に行うことができます

その受け付け窓口が、『国際電話不取扱受付センター』 です。

こちらから必要な情報を入力するだけで、同様のサービスを申し込むことが可能です。
(※ご自身の契約している通信事業者の公式サイトからも案内がある場合がありますので、確認してみてください)

全国の行政機関にも広がってほしい、この「当たり前」の支援

三条市の取り組みは、非常に評価できるものです。役所という誰もがアクセスしやすい場所にブースを設置し、悩む前にサッと手続きできる環境を整える。これは、詐欺を「他人事」から「自分事」として捉え、具体的な行動で市民を守るという姿勢の表れです。

このような動きは、ぜひ全国の自治体に広がってほしいと思います。

特殊詐欺は、警察だけ、家族だけ、個人の努力だけでは防ぎきれません。行政、通信事業者、コミュニティ、家族が連携して、多重の防御ネットワークを張ることが何よりも重要です。

「国際電話を止める」というのは、そのネットワークの、非常に現実的で強力な「第一線」になるはずです。

まとめ:防御策を講じた上で、さらに「知識」という盾を

国際電話休止はあくまでも「予防策」のひとつです。完全無欠の対策ではありません。国内からの電話やSNSを悪用した手口も後を絶たないからです。

だからこそ、技術的な防御に加えて、

  • 「公的機関がいきなり電話でお金やパスワードを要求することは絶対にない」
  • 「少しでも怪しいと思ったら、電話を切って、自分から公的機関に確認の電話をかけ直す」

という基本的な知識冷静さを、ご家族やご近所同士で話し合い、共有し続けることが最も強力な盾となります。

まずは、ご自身の電話が国際電話着信に対応しているかどうか、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。そして、必要なければ「休止」の選択肢を考えてみる。それだけでも、詐欺の被害リスクを大きく下げる一歩になるのです。

Let’s redoing!

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