
財務大臣も異例の注意喚起へ
最近、警察だけでなく銀行を名乗る詐欺も急増しており、被害が全国で相次いでいます。
その深刻さから、ついに財務大臣自らが注意喚起を行う異例の事態となりました。
銀行を名乗る電話 → 偽サイトへ誘導 → 情報盗難
巧妙化する「ボイスフィッシング」詐欺
金融庁が確認したところによると、現在急増しているのは、特定の地域銀行をかたる**ボイスフィッシング(Vishing)**と呼ばれる手口です。
詐欺の流れはこうです。
- 犯人が銀行になりすまし、自動音声の電話をかけてくる
- 「お客様の口座に不正アクセスがありました」など不安を煽る
- メールアドレスを聞き出す
- 偽の銀行サイトへ誘導
- そこでインターネットバンキングのIDやパスワードを盗み取る
- 資金が抜き取られる
一見すると非常にもっともらしく、慌ててしまう人も多いようです。
実際、金融庁によれば11月中旬以降、被害が急増中。
しかし、現時点では「被害額などの具体的数字は公表していない」という状況で、広がりが見えないことも不安を大きくしています。
「銀行が電話で聞くことはありません」
片山金融担当大臣が強く警告
片山さつき金融担当大臣は、今回の被害急増を受けて次のように強く注意を呼びかけています。
「銀行が電話やメールでIDやパスワードを聞くということは普通しません。しないんですよ。」
この発言は、詐欺手口があまりに巧妙で、多くの人が騙されてしまっている現状への危機感の表れでもあります。
さらに大臣は、
- 不審な電話やメールには絶対に応じない
- 連絡が本物か迷ったら、一度電話を切り、銀行の代表番号に自分でかけ直す
という基本的な対策の徹底を強く推奨しました。
行政の高いレベルが直接注意喚起する理由
今回の注意喚起が特別なのは、財務大臣という国の金融の責任者が、国民に向けて直接警告を発した点です。
これは、
- 被害が想定以上に広がっている
- 企業の口座情報を狙ったケースが多く、社会インフラに影響が出る可能性がある
- 偽サイト・偽電話が高度化し、一般の注意喚起だけでは防ぎきれない
といった背景があるからです。
特に企業の場合、1回の被害が数百万円規模になることも珍しくありません。
銀行の職員だと信じ込んでしまえば、情報を提供してしまうのは自然な流れです。
しかし、犯人は最新技術を駆使し、
銀行のロゴ・配色・Webデザインを完全にコピーした偽サイト
を作り上げるため、見分けが非常に難しくなっています。
警察偽サイトと“二重トラップ化”する詐欺
最近発覚した兵庫県警の偽サイトとも共通するのは、
「本物そっくりの偽サイトへ誘導する」
という点です。
・警察を名乗る詐欺 → 偽警察サイト
・銀行を名乗る詐欺 → 偽銀行サイト
と、詐欺全体がインターネット上で本物を模倣する方向へ進化しています。
電話のなりすましに加えて、
「リンクを開くと本物そっくり」
という二段構えにより、詐欺の成功率を上げる仕組みが広がっているのです。
私たちが自分と会社を守るためにできること
個人・企業問わず徹底しておきたいポイントを整理しておきます。
● 銀行は絶対に「電話でID・パスワード」を聞かない
=聞いてきたら100%詐欺。
● URLは必ず自分で検索してアクセス
誘導リンクは絶対に踏まない。
● 電話は一旦切る → 銀行の代表番号にかける
これだけでほぼ詐欺を防げます。
● 会社の従業員にも共有する
企業口座の管理者が騙されると被害は大きい。
● 少しでも不安なら、すぐ金融機関へ相談
「間違っていたら恥ずかしい」と思わず、早めに確認。
まとめ:大臣が警告するレベルの“金融詐欺ラッシュ”
今の日本では、
- 警察の偽サイト
- 銀行の偽サイト
- ボイスフィッシング
など、詐欺が明らかに質・量ともに過去より一段階上がっている状態にあります。
国のトップが警告せざるを得ないほど深刻化しており、
「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ない状況です。
ちょっとした違和感でも「本当に?」「大丈夫?」と立ち止まり、
リンクを押す前に検索、電話を受けたら自分から折り返す――
この基本動作だけは、今の時代は必須と言えるでしょう。
Let’s redoing!
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