
昨日の日米首脳会談。緊迫するイラン情勢下で「不機嫌なトランプ大統領」を相手に、高市首相は見事に大仕事を乗り切ったと言える。
一部のメディアや野党からは不満の声も上がっているが、彼らの批判を聞くたびに思うのは、「相手の性質を全く理解していないのではないか」という危惧だ。
「ディール(取引)」という言葉では説明できない本質
トランプ大統領を語る際、多くのメディアは「ディール」という言葉を使う。しかし、彼の行動原理の核はそこにはない。
その真の姿を知るための大きなヒントが、昨年公開された映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』にある。この作品は、若きドナルド・トランプが辣腕弁護士ロイ・コーン(ロイ・コーエン)から英才教育を受け、いかにして現在の「トランプ」を作り上げたかを描いている。
彼は、ロイ・コーンから授かった「3つの信条」を現在も忠実に、そして完璧に継承しているのだ。
- Attack, Attack, Attack(常に攻撃せよ) どんな時も攻めの姿勢を崩さず、相手を圧倒し続けること。
- Admit Nothing, Deny Everything(何も認めず、すべてを否定せよ) 不都合な事実は一切認めない。間違いを認めず、最後まで否定し通す。
- Claim Victory and Never Admit Defeat(常に勝利を主張し、敗北を認めるな) どんな劣勢でも「自分が勝った」と言い張り、屈服しない。
これがドナルド・トランプという人間の「基本仕様(OS)」なのだ。
相手のOSを叩くのは「溝」を深めるだけ
現在、この会談を否定している人々のコメントを見てほしい。彼らの多くはトランプ大統領の「間違い」を指摘し、彼を変えようとしている。
しかし、上記の信条を見れば明白だ。彼に対して「間違い」を認めさせようと正論で攻めることは、彼の信条2と3を真っ向から刺激することになる。その結果は、信条1による強烈な「反撃」を招くだけだ。
もし外務省や高市首相が彼らの言うような「道徳的・理想的」な態度で臨んでいたら、今頃、日米間には修復不可能なほどの大きな溝が出来ていただろう。
今回の会談で、高市首相が「ドナルドだけが世界を救える」と述べ、11兆円規模のエネルギー投資という「彼が勝利を主張できる材料」を提示したことは、相手のOSを理解した上での極めて高度な戦略だったと言える。
「否定」するなら「代案」を出してほしい
仕事でも何でもそうだが、相手の性格や考え方を知らずに戦うことはできない。
否定だけなら誰にでもできる。しかし、もし高市首相のやり方を否定するのであれば、この「不機嫌な怪物」を相手に、一体何をどのようにして日本の国益を守るのか、具体的な代案までセットで語るべきだ。
相手を「野蛮だ」「非合理的だ」と切り捨てるのは簡単だが、それで日本の平和とエネルギー供給が守れるわけではない。
今回の会談を「乗り切った」高市首相と、トランプ氏の性質を読み切って準備したであろう外交チームの立ち回りは、リアリズムに基づいた外交の正解だったと私は確信している。
Let’s redoing!
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