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長崎県壱岐市で発生した、60代の主婦が約200万円もの大金をだまし取られるという痛ましい詐欺事件のニュースは、私たちに改めて「ニセ電話詐欺」の恐ろしさを突きつけています。

「還付金がある」という甘い言葉を信じ、ATMを操作した結果、自身の口座から大金を振り込んでしまう—これは、単なる勘違いで済まされない、詐欺グループによる巧妙かつ卑劣な心理戦の賜物です。

今回の事件の背後に隠された、詐欺の手口と、私たちがどう身を守るべきかを詳しく見ていきましょう。


📞 詐欺のスタートは「市役所職員」を名乗る一本の電話

事件は12月8日に起こりました。被害者の女性の自宅の固定電話に、市役所職員を名乗る男から電話がかかってきたのが始まりです。

電話の内容は、以下のようなものでした。

  • 介護保険の還付金がある」
  • 「金額は4〜6年分で、1万9000円ほど
  • 「振込先として使っている銀行名と携帯電話番号を教えてほしい」

還付金という言葉に、多くの人は「自分のお金が戻ってくる」という安堵や期待を抱きます。しかも金額は1万円台とリアルで、不自然に大金ではないため、疑いの目を向けにくいのがポイントです。ここで個人情報(銀行名と携帯番号)を渡してしまうと、詐欺師の次のステップへの準備が整います。


🏦 核心に迫る「銀行員」の指示とATM操作

次に、被害者の携帯電話に銀行員を名乗る男から電話がかかってきました。「振り込みの手続きをするためATMに行ってください」という指示に従い、女性はATMへ移動します。

ここからが、今回の事件で最も巧妙で卑劣な手口が使われた部分です。

🚨 巧妙なワナ:「お客様コード」=「振込金額」

ATMを操作する際、女性は男から「お客様コードは1998567」と伝えられました。

ATMで還付金を受け取る手続きを装いながら、実際は他人の口座へお金を振り込む(送金する)操作をさせています。

そして、詐欺師が「お客様コード」と称して伝えた「1998567」という数字は、ATMの画面上では「振込金額」の入力欄に入力させるためのものでした。

結果として、被害者の口座から詐欺グループが管理する口座へ、199万8567円という巨額の現金が振り込まれてしまったのです。

約1万9000円の還付金を受け取る手続きだと信じていた女性は、まさか約200万円を振り込むことになるとは想像もしていなかったでしょう。


💡 詐欺を疑うための鉄則と教訓

被害者の女性は、ATMから出た明細表に振込先が個人名義だったのを見て不審に思い、市役所と銀行に問い合わせたことで詐欺に気づきました。この最後の気づきは重要ですが、できればATMを操作する前に気づきたいところです。

詐欺師に人の心はありません。「還付金がある」とターゲットの警戒心を緩ませ、公的な立場を名乗って信用させ、最終的には「お客様コード」という暗号を使って大金を奪い去る。この手口は、ターゲットの心理を深く読み込んだものです。

警察が呼びかけているように、私たちは以下の鉄則を必ず心に留めておく必要があります。

⚠️ 詐欺を疑うための鉄則
1. 「還付金があるからATMへ」は100%詐欺!
公的な機関(市役所、税務署など)が、還付金の手続きで**「ATMの操作」「暗証番号を教える」**ことを求めることは絶対にありません。
2. 固定電話の通知に注意!
携帯電話ではなく、自宅の固定電話に突然、お金の話や個人情報を求める電話がかかってきたら、まず疑いましょう。
3. 個人情報を安易に教えない!
銀行名や携帯番号など、次のステップに必要な情報を絶対に教えないでください。
4. 一度電話を切って確認!
「○○市の△△です」と言われても、すぐに信じず、一度電話を切り、自ら市役所の公式の電話番号を調べてかけ直して確認しましょう。

🔒 大切な人を守るために

今回の事件は、身近な家族や親しい人が被害に遭う可能性を示しています。特に高齢のご家族がいる方は、このニュースを共有し、「市役所や銀行を名乗る電話で、ATMへ行くよう指示されたら、すぐに電話を切って相談すること」を徹底してください。

詐欺グループの悪質な手口は、常に進化しています。私たちの「疑いの目」と「正しい知識」こそが、大切な財産と家族を守るための最大の防御策です。

「還付金がある」「取引銀行から連絡させる」という言葉を聞いたら、それは危険信号です。立ち止まり、誰かに相談する勇気を持ちましょう。

Let’s redoing!

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