
■ 大雨の中の700人行列:飢えと貧困の現場
“数百円の電車代が払えず、ビニール傘を差し4時間歩いてきた”
東京都庁前で雨の中続く食料配布の列。56歳の鈴木孝さん(仮名)は月13万円の生活保護で飢えと闘う。米さえ買えず、27円の袋麺3つで1日を凌ぐ日常。スマホを質入れする月末には社会との接点すら断たれる。
■ 氷河期世代の悲劇:三度の社会激震に翻弄された人生
時期 | 事件 | 鈴木さんの被害 |
---|---|---|
1990年代初頭 | バブル崩壊 | 内定3社全取り消し |
2000年代 | 就職氷河期 | 正社員経験わずか10年 |
2008年 | リーマン・ショック | 自動車部品工場閉鎖で解雇 |
2020年代 | 物価高騰 | 生活保護では食費も不足 |
■ 破綻したセーフティネット:35万人が直面する老後破産
「正社員期間が短く、年金は月5万円」と鈴木さん。政府の「正規雇用30万人増」目標も達成せず、現時点でなお35万人が非正規雇用。専門家の警告は深刻だ:
「このままでは困窮高齢者が急増し社会不安に」(近藤絢子教授・東大)
■ 政策の欺瞞:選挙公約と現実の断絶
- 与党:就労支援中心(消費税減税なし)
- 立憲民主党:家賃補助制度創設
- 日本維新の会:社会保険料軽減
- 国民民主党:最低保障年金制度
しかし年金底上げは5年先送り。鈴木さんの嘆息:「就労支援なんて今さら。自助努力では限界」
■ 支援の死角:SOSを発信できない人々
深刻なのは「支援を求められない」構造的問題だ:
- 食料配布に「申し訳ない」と後ろめたさを感じる人々
- スマホを質入れすると情報弱者に転落
- 役所へのアクセスすら困難な体力・精神状態
■ 国家的危機:待ったなしの政策転換が必要な理由
“生活保護受給者で溢れ、日本の国庫は底をつく”
1700万人規模の危機は「自己責任」論を超えている:
- 団塊ジュニア世代の人口ボリューム
- バブル崩壊→リーマンショック→物価高の三重苦
- 正規雇用機会を奪った政策失敗の歴史的責任
■ 解決への道筋:近藤教授が提言する真のセーフティネット
- 客観的データに基づく普遍的制度設計(世代限定解除)
- 就労支援から社会保障への転換(年金底上げ・住宅確保)
- 能動的支援システム(SOS待ちから行政の積極的アウトリーチ)
選挙後の継続的議論こそが、氷河期世代を「見捨てられた世代」にしない最後の砦だ。彼らが65歳を迎えるまで、残された時間はあと10年しかない。
Let’s redoing!
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