
埼玉県内で特殊詐欺の被害報告が相次いでいます。警察が公表した最近の事例から、その手口の巧妙さと被害の深刻さが見えてきます。
暗号資産で6,734万円をだまし取られた70代男性の事例
秩父署によると、皆野町の無職男性(70)が「電話が不正利用された」「金融犯罪の一端を担っている」などと偽りの連絡を受け、約1カ月間にわたり14回も暗号資産を送金していたことが判明しました。
犯人グループは「携帯電話サポート会社社員」「警察官」「検察官」などと次々に役割を変え、男性に心理的圧迫を加えました。
- 「37億円の金融犯罪の被害」
- 「不起訴になるよう検察官に頼む」
- 「現金を暗号資産に交換せよ」
といった指示に従い、男性は総額6,734万円相当の暗号資産を犯人の口座に送金。金融機関の詐欺注意チラシを見て初めて被害に気づきました。
坂戸市の76歳女性、4,950万円をだまし取られる
西入間署が発表した事例では、坂戸市の無職女性(76)が「口座が犯罪に利用されている」「資金洗浄が必要」などと言われ、2回にわたり現金を振り込みました。
特徴的なのは、犯人が「常に行動を監視している」と威圧し、被害者を孤立させた点です。この心理的操作により、女性は1カ月近く誰にも相談できませんでした。
新座市の73歳女性、郵送で1,980万円をだまし取られる
さらに驚くべきは新座市の事例です。犯人は「長男」と「弁護士」を名乗り、暗号資産の税金未納をでっち上げました。
- 「口座が凍結された」
- 「郵送で解決する」
との言葉に騙され、女性は横浜市内の指定住所に現金を5回も郵送。さらに電子マネーのカード番号も教えてしまいました。
特殊詐欺の共通点と対策
これらの事例から見える特徴:
- 固定電話を標的に – 高齢者がよく使う固定電話を最初の窓口に
- 権威をかたり威圧 – 警察、弁護士、公的機関を装う
- 緊急性をあおる – 「すぐに対処しないと大変なことになる」と焦らせる
- 秘密を強要 – 「誰にも言うな」と周囲への相談を阻む
対策のポイント:
✅ 公的機関が電話で金銭を要求することは絶対にない
✅ 電話で個人情報や資産の話が出たら即切る
✅ 家族や金融機関に必ず相談する
✅ 暗号資産や電子マネーの送金は特に注意
私たちにできること
犯人はプロの詐欺師。一般人が一人で対抗するのは困難です。
- 高齢の家族がいる場合、定期的に詐欺の手口を話し合う
- 「オレオレ詐欺」だけでなく、新しい手口にも注意
- 不審な電話があったら最寄りの警察に連絡
埼玉県に限らず全国で同様の被害が発生しています。この情報をシェアし、一人でも多くの方が被害を防げるよう、警戒を呼びかけましょう。
「もしかして詐欺?」と思った時点で、それはほぼ間違いなく詐欺です。
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