
以前もこのブログで少しお伝えしましたが、明日9月20日から、いよいよ国勢調査(こくせいちょうさ)が始まります。
国勢調査は、日本に住むすべての人と世帯を対象とする、国の最も重要な統計調査です。これからの社会づくりや生活環境の整備のために欠かせない、皆さん一人ひとりのデータを集める大事な調査ですね。
しかし、こうした社会的に重要な行事に便乗して悪事を働く者たちが後を絶ちません。今回は国勢調査を装った「かたり調査」 の手口と、その見分け方、対処法を詳しくお伝えします。どうか最後までお読みいただき、ご家族やご友人、特に一人暮らしのご高齢のご親戚などにも周知していただければと思います。
「かたり調査」とは? その手口と注意点
国民生活センターによれば、過去には国勢調査を装い、次のような個人情報をだまし取ろうとする事例が全国で確認されています。
【かたり調査で聞いてくる“絶対におかしい”質問例】
- 年収や所得の金額
- 預貯金の額や保有する資産(株、土地など)の内容
- 銀行口座の番号
- なんと…銀行口座の「暗証番号」やキャッシュカードのパスワード
- クレジットカード番号
- 調査の回答と称して「手数料」や「報酬」などの金銭を要求する
ここが大事なポイントです!
国勢調査では、こうした「金銭」や「資産」に関する質問は一切ありません!
国民生活センターは、「金銭を要求されたり、資産状況などを聞かれたりしても、絶対に答えないでください」 と強く呼びかけています。
もし不審な訪問や電話があったら? ~取るべき行動~
不審に思ったら、ためらわずに次の行動を取りましょう。
- はっきりと断る
- 「国勢調査ではそんなことは聞かれないはずです。お断りします」とはっきり伝え、相手の要求には絶対に応じないでください。インターホン越しでも、ドアを開ける必要はありません。
- すぐに相談する
- 不審な訪問者や電話があった場合は、すぐに以下の窓口に相談してください。
- 消費者ホットライン 『188』(いやや!)
- どこからでも通話料無料でつながります。消費生活相談全般を受け付けています。
- 警察相談専用電話 『#9110』(きゅういちいちぜろ)
- 事件や犯罪の可能性がある場合は、こちらに直接相談しましょう。
- メモを取る
- 可能であれば、相手の特徴(性別、年齢、身長、服装、車のナンバーなど)や、いつ・どこで・どんな内容のことを聞かれたかをメモしておきましょう。相談時の重要な情報になります。
本当の国勢調査はこうして行われます
一方、本当の国勢調査の方法もきちんと知っておきましょう。
- 調査員は、「国勢調査員証」 と 「腕章」 を身につけています。
- 調査員が聞くのは、
- 氏名
- 男女の別
- 生年月日
- 世帯員の数
- 就業状態や仕事の内容
- 住居の種類(持ち家か賃貸かなど)
など、統計を作る上で必要な基本事項のみです。
- 回答は法律(統計法)による義務ではありますが、調査員が家の中に上がり込むことはありません。 回答用紙をお渡しするだけ、またはインターネット回答の案内が主な役目です。
本当の国勢調査の回答方法と期間
今回の国勢調査の回答方法は2通りです。お間違えのないようにお願いします。
- 【インターネット回答】
- 期間: 2025年9月20日 ~ 10月8日
- 調査書類に同封された「アクセスキー」を使って、パソコンやスマートフォンから回答できます。24時間いつでもでき、送信ミスのチェック機能もあるので便利です。
- 【紙(調査票)での回答】
- 期間: 2025年10月1日 ~ 10月8日
- 調査票に記入し、調査員に手渡すか、同封の封筒で郵送します。
まとめ:正しい知識で、自分と大切な人の情報を守ろう
国勢調査は私たちの未来を作る大切な調査です。一方で、悪質な詐欺師たちはその重要性に漬け込んでやってきます。
- 国勢調査で「お金」や「資産」、「暗証番号」は聞かれない!
- 不審なことがあれば、「188」や「#9110」に即相談!
- 調査員は「調査員証」と「腕章」 の確認を!
この3点を徹底してください。正しい知識を持って、冷静に対応すれば、詐欺に引っかかることはありません。
どうかこの情報を必要な方にシェアしていただき、安全に国勢調査を回答できる環境をみんなで作りましょう。
Let’s redoing!
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