現在の画像に代替テキストがありません。ファイル名: 1.png

広島県警が23日、SNS上で結婚をほのめかしながら投資話を持ちかけ、男性から総額8200万円以上をだまし取ったとして、ベトナム国籍の女性を詐欺容疑で逮捕しました。被害男性は今年1月、計約2億円の詐欺被害を届け出ており、警察は今回逮捕された女性が他の被害案件にも関与した可能性があるとみて、慎重に調査を進めています。

「女性投資家」と偽り、古銭オークションの手数料名目で

逮捕されたのは、大阪府在住のグエン・ホアイ・フオン容疑者(34)。広島県警の調べによると、グエン容疑者は昨年11月、共犯者と共謀し、「女性投資家」を名乗ってLINEで広島市の男性に接触。男性が所有する古銭を高額で現金化するためにはオークション手数料が必要だと偽り、4500万円を振り込ませた疑いが持たれています。

さらに、グエン容疑者らはその後も「偽のオークションの売上金を受け取るための手数料」として、男性からさらに3757万円を詐取。驚くべきは、グエン容疑者が「オークションスタッフ」を名乗って男性の会社事務所まで直接訪れ、現金を受け取っていたという手口の大胆さです。オンライン上だけではなく、実地で接触することで信頼性を演出していたとみられます。

巧妙な心理操作:「結婚」の香りと投資話の組み合わせ

この詐欺事件の特徴は、単なる投資話ではなく、SNS上で結婚をほのめかすメッセージを交えながら、親密な関係を築いていた点にあります。被害男性は、将来を約束するような甘い言葉に惑わされ、多額の資金を繰り返しだまし取られる状態に陥っていたのでしょう。

「大切なあなたのためにお金を増やしたい」「二人の未来のための投資」——そんな言葉で誘われ、感情を揺さぶられるうちに、冷静な判断ができなくなっていた可能性が高いです。

被害総額は約2億円! 広がる余罪の疑い

今回明らかになったのは、昨年11月の時点でだまし取られた約8200万円ですが、実は被害男性は今年1月、SNSで知り合った女性に総額約2億円を騙し取られたとして広島県警に被害届を提出しています。県警は、グエン容疑者がこの残りの被害(約1億1800万円)についても関与しているとみて、詳細な経緯や資金の流れを追っています。

グエン容疑者は現在、警察の調べに対し黙秘を続けているとのことですが、共犯者の存在や国際的な資金洗浄のルートなど、事件の全容解明が待たれます。

私たちが学ぶべきこと:SNS詐欺の危険性と対策

この事件は、SNSを介した詐欺が非常に巧妙化していることを如実に物語っています。特に、感情に訴えかけ、信頼関係を構築した上で金銭的要求を行う手口は、「オレオレ詐欺」の進化形ともいえるでしょう。

こんなサインに要注意:

  • SNSで知り合った相手からすぐにLINEなどの別アプリへの連絡先変更を促される
  • 投資や副業など、不確実な儲け話を持ちかけられる
  • 将来(結婚など)をほのめかしながら、金銭的支援や手数料の支払いを要求される
  • 相手が実際に会おうとせず、写真や経歴が不自然に完璧に見える

不自然に儲け話が出てきたら、それは危険信号。たとえ親密な関係に思えても、絶対に金銭のやり取りをしないというのが自己防衛の鉄則です。また、少しでも怪しいと感じたら、一人で悩まず、すぐに警察や消費生活センターに相談することが大切です。

今回の逮捕が、同様の手口による被害の防止と、事件の全容解明につながることを願わずにはいられません。

Let’s redoing!

#詐欺被害 #貧困層 #マイノリティ #弱者 #人権 #年収 #障害者 #ビジネス #再スタート #挑戦 #言葉