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こんにちは。皆さんは、「+」から始まる見知らぬ国際電話がかかってきた経験はありませんか?もしその電話で、突然「あなたの暗号資産が凍結されています」と言われたら、どうしますか?

2025年8月、鹿児島県内に住む50代の男性が、このような国際電話をきっかけに、総額3000万円相当もの暗号資産をだまし取られるという痛ましい被害が発生しました。今回は、この事件の詳細を振り返りながら、巧妙化する詐欺の手口と、私たちがすぐに実践できる対策について考えてみたいと思います。

事件の概要:だまし取られた3000万円

鹿児島県警の発表によると、被害に遭った男性への最初の接触は、今年2月上旬にさかのぼります。男性のスマートフォンに「+」から始まる国際電話がかかってきました。電話の向こうには、「米国政府機関の外国人職員」を名乗る女性がおり、流暢な日本語で次のように告げました。

「あなたの暗号資産が凍結されている。凍結解除のサポートをする」

この一言から、男性を翻弄する長期間にわたる詐欺の脚本が始まりました。

巧妙な心理操作:だんだんと深みにはまる手口

最初の電話の後、男性はその女性の「同僚」を名乗る3人の人物から、国際電話やSNSを通じて連絡を受け続けました。彼らが用いた手口は、非常に組織的で心理的な圧力をかけるものばかりでした。

  1. 権威の利用:「米国政府機関」という一見信頼できる肩書きを使い、不安を煽ります。
  2. 緊急性の創出:「凍結されている」という状態から、すぐに対処しなければならないという心理的プレッシャーをかけます。
  3. 状況のエスカレート:「アメリカの大統領が替わり規制が強化された」など、新しい情報を付け加えて物語を複雑にし、男性の混乱を深めました。
  4. 「解決策」の提示:「凍結解除には暗号資産の送金や資産証明が必要」と、詐欺師自身が用意した「解決策」を提示し、送金へと誘導しました。

このようにして男性は、2月から6月中旬にかけて、計画的に指定された暗号資産のアドレスに送金を繰り返し、結果として3000万円という巨額を失ってしまったのです。被害が発覚したのは8月、男性が「送金した暗号資産が返還されなかった」と警察に相談したことがきっかけでした。

私たちがすぐにできる対策~詐欺の電話から身を守る5つのポイント~

この事件は、私たち誰もが被害者になる可能性があることを示しています。特に、暗号資産は送金後の取り消しが極めて困難である点が、詐欺師に利用されています。以下のポイントをぜひ心に留めておいてください。

  1. 絶対の原則:会ったことのない相手に送金しない
    • 警察も強く呼びかけています。電話やSIDでやり取りがあるだけの人物から、暗号資産や現金の送金を要求された場合は、それはほぼ間違いなく詐欺です。一切応じないでください。
  2. 「資産が凍結」は最大の危険信号
    • 公的機関や金融機関が、いきなり電話で「資産が凍結された」と告げ、送金を要求することは絶対にありえません。このフレーズを聞いたら、即座に詐欺を疑いましょう。
  3. 国際電話の着信には特に注意
    • 「+」から始まる番号は国際電話です。知らない番号からの着信には出ないというのも有効な対策です。もし出てしまい、不審に感じたら、すぐに切って構いません。
  4. ひとりで悩まず、すぐに相談する
    • もし不安に感じたり、少しでもおかしいと思ったら、すぐに家族や信頼できる友人、最寄りの警察署に相談しましょう。詐欺師は「誰にも相談するな」と脅すことがありますが、それは悪事がバレるのを恐れてのことです。相談することが最大の防御になります。
  5. 国際電話の着信そのものをブロックする
    • そもそも詐欺の国際電話を受けないようにする方法があります。「国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)」 に申し込むと、事業者を通じて国際電話からの着信を拒否する設定をしてもらえます。心配な方は、このサービスの利用を検討してみるのも一つの手です。
    • iPhoneの方なら新しい基本ソフトiOS26なら知らない番号のからの通知内容をメッセージ文として表示して必要なら電話に出るようにも設定出来ます。

まとめ:情報リテラシーを高めて、自分と大切な人の資産を守ろう

この事件は、詐欺の手口がますます巧妙化し、国際的に組織的に行われていることを物語っています。しかし、その根幹にあるのは、私たちの不安や善意を利用する古典的な犯罪です。

「もしかしたら本当かも…」という一瞬の油断が、大きな被害につながります。不審な電話がかかってきたら、この鹿児島の事件を思い出し、「まずは疑う」 という姿勢を徹底することが、何よりも大切な自己防衛策です。

この記事が、皆さんと皆さんの大切な方が詐欺の被害に遭わないための一助となれば幸いです。

Let’s redoing!

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