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こんにちは。皆さん、突然ですが、もしあなたのスマホに有名な経済評論家や芸能人から突然LINEのメッセージが届いたら、どうしますか?

「え、どうやって連絡先を知ったの?」「ファンだからうれしい!」
そんな気持ちになるかもしれません。

しかし、その一歩が、大きな詐欺被害への入り口になる可能性があります。

先日、北海道で実際に起きた、60代男性が570万円もだまし取られたSNS型投資詐欺の手口は、まさにこのパターンでした。今回はこの事件から、私たちが学ぶべきことを深堀りしていきます。

事件の概要:巧妙すぎる「信頼感」の悪用

10月上旬、北海道に住む60代男性の元に、LINEで一本のメッセージが届きます。差出人は、「三橋貴明」——実際に活躍する経済評論家のお名前を騙った人物でした。

メッセージの内容は、「投資について知りたいですか?」という、投資話の勧め。

この男性は、実際に三橋氏の著書を読んだことがあり、彼に対する信頼感を持っていました。 ここが詐欺師の巧妙なところです。まったく無関係な名前を名乗るのではなく、対象者が知っていて、一定の信頼を寄せている可能性のある著名人の名前を利用するのです。

興味を持った男性は、この「三橋」を名乗る人物とやり取りを始めます。すると、さらに仲介役として 「石田久美」、そして振込口座の指定役として 「中村智翔」 を名乗る人物が現れ、話に現実味を持たせていきました。

「複数の担当者がいて、組織的に動いている」——この演出が、被害者を「これは正式なビジネスなんだ」と錯覚させていくのです。

男性はこの話を信じ、10月7日から27日までの約3週間の間に、ATMや金融機関の窓口から7回にも分けて、合計570万円を指定された複数の口座に振り込み続けました。

気づいたのは「金融機関」と「警察」。本人はまだ騙されたと知らなかった。

最も衝撃的なのは、男性自身が不正に気づかなかったことです。

不審なのは、複数の他人名義の口座への多額の振り込みでした。この不審な取引に気づいた金融機関が10月29日に警察に通報。警察官が男性宅を訪ねたことで、初めて男性自身が「詐欺に遭っていた」という事実を知ったのです。

自分では全く疑わず、外部の指摘によって初めて現実を知る——これが現代の詐欺の恐ろしいところです。

私たちが学ぶべき3つの教訓

この事件から、以下の3点を強く意識する必要があります。

  1. 著名人から突然SNSで連絡が来ることは絶対にない
    本当の著名人や専門家が、不特定多数の個人に対して直接SNSで投資の勧誘をすることは100%ありえません。これは詐欺の決定的なサインです。仮に本人の公式アカウントのように見えても、それは全くのなりすましです。
  2. 「知識があるから大丈夫」は最も危険な考え
    この男性は、三橋氏の本を読んだ「知識」があったからこそ、かえって騙されやすくなってしまいました。詐欺師は、あなたの興味や知識を事前にリサーチしている可能性もあります。自分の専門性や知識を過信せず、「ありえない状況」であることを冷静に判断することが大切です。
  3. 「複数名の担当者」「他人名義の口座」は最大の危険信号
    話が進むにつれて担当者が増え、最終的には「〇〇名義の口座に振り込んで」と指示されるのは、ほぼ間違いなく詐欺です。合法的な投資案件であれば、会社名義の口座が一般的であり、ここまで個人名義の口座が乱立することはありません。

もしも怪しいメッセージが来たら?~取るべき行動~

  • 絶対に返信しない:返事をすると、あなたが「反応する生きたターゲット」だと認識され、執拗に攻撃が続けられます。
  • 即座にブロック・通報する:ためらわずにそのアカウントをブロックし、SNSの運営社に通報しましょう。
  • 絶対にお金を振り込まない:少しでも「もしかしたら…」という気持ちがあっても、絶対に送金してはいけません。話がどれほど魅力的でも、それは全て芝居です。
  • 一人で悩まず、すぐに相談する:警察(#9110)や消費生活センター(188)などにすぐに相談してください。身近な家族や友人に話してみるだけでも、冷静な判断ができるようになります。

まとめ:あなたのその「スマホ」が狙われている

この事件は、特別な人が引っかかる話ではありません。私たち誰もが、スマホという身近なツールを通じて、同じ危険にさらされています。

「もしかして本当かな?」
その一瞬の疑いが、あなたの財産を守る最大の盾になります。SNSの向こう側の「優しい言葉」や「甘い話」には、常に冷静な目を向け、この北海道の事例を他人事と思わず、ぜひご家族、特にSNSに不慣れなご年配の方とも共有していただければと思います。

Let’s redoing!

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