
年末年始は、学生にとっては長期休暇、社会人にとっては何かと出費がかさむ時期。そんなタイミングで増加するのが、闇バイトや特殊詐欺の誘いです。
「高収入」「即日現金」――魅力的に見える言葉の裏には、必ず危険があります。
実際に、特殊詐欺の実行役などの“若者の巻き込まれ”は年々深刻さを増しています。
こうした状況を受け、LINEヤフーはSNSカウンセリング協議会、トランスコスモス、全国心理業連合会と連携し、若者を犯罪から守るための新しい取り組みをスタートしました。
■ 「闇バイトから若者を守ろうプロジェクト」スタート
2025年12月5日から2026年1月31日の期間限定で、LINEアプリ上に“闇バイト・特殊詐欺に関する悩みを無料で相談できる”公式アカウントが開設されます。
◎ 利用できる時間
毎日 午後6時〜午後10時
この時間帯は、実際に闇バイト募集の連絡が来やすい時間帯でもあり、若者のSNS利用が増えるタイミングとも重なっています。
◎ 対応するのは「SNSに詳しい専門カウンセラー」
SNSでの詐欺・勧誘の特徴を熟知したプロが、LINE上で一対一の相談に応じてくれます。利用料金も無料で、気軽に連絡できるのがポイントです。
■ 深刻化する闇バイト問題:若者が巻き込まれる構造
警察庁の発表によると、2024年の特殊詐欺の認知件数は2万987件、被害総額は721.5億円。
特に実行役となる若者の関与は増えており、犯行に関わった10〜20代が毎年多数摘発されています。
◎ 闇バイトの特徴
- 「高収入」「即日現金」「誰でもできる」など甘い誘い
- SNSのDMや書き込みで気軽に近づいてくる
- 最初は軽作業のように偽装されているが、実態は犯罪の“実行役”
- 知らずに関わっても犯罪者として処罰されるリスクが極めて高い
“お金が足りない”“バイト代が欲しい”という心理につけ込まれ、逃げられなくなるケースも後を絶ちません。
■ LINEヤフーのこれまでの取り組み
若者の被害防止に向けて、LINEヤフーは以前から様々な施策を実施してきました。
◎ 友だち追加・オープンチャット入室時の注意喚起
闇バイトの誘いはLINEオープンチャットなどで急増しており、利用者に対して警告を表示して注意を促す仕組みを導入しています。
◎ 中高生向け教材の開発(2024年)
静岡大学と共同で、中学・高校生が“闇バイトの危険性”を学べる教材を制作し、教育現場での啓発教材として使われています。
これらは「被害に遭わないための環境づくり」の一環でしたが、今回の相談窓口はさらに一歩踏み込んだ“悩みを直接受け止める支援”になります。
■ 年末年始に相談窓口を設けた理由
年末年始は、以下のような理由で犯罪の誘いが増える傾向にあります。
- クリスマス、帰省、旅行などで支出が増える
- 学生が長期休暇で時間に余裕があり、SNS利用が増える
- 犯罪組織が年末年始の“稼ぎ時”として動き出す
- 特殊詐欺の認知件数もこの時期に上昇する傾向
つまり、「一番危険な時期だからこそ」、相談窓口が必要なのです。
■ 対象は若者だけじゃない。“周囲の大人”も相談可能
「闇バイトから若者を守ろうプロジェクト」では、以下の人が利用できます。
- 29歳以下の若者
- その保護者
- 学校の教職員
- 若者の周囲で不安を感じている大人たち
「うちの子が怪しいDMを受け取っている」
「生徒が“高収入バイト”に心を動かされている」
といった相談も可能。
若者本人の“気づき”だけでなく、周囲の大人が動くことで防げるケースも非常に多いため、この支援は大きな意味があります。
■ まとめ:相談できる場があることを、もっと多くの人に知ってほしい
闇バイトや特殊詐欺は、生活の苦しさや将来への不安に付け込む悪質な犯罪です。
「気軽に相談できる相手がいない」「誰に言えばいいのかわからない」という若者は多く、そんな時に一つのLINEアカウントが大きな支えになります。
今回のプロジェクトは、
- 若者が犯罪に巻き込まれないこと
- 気づかないうちに“加害者”として人生を狂わせないこと
- 周囲の大人が正しく対処できること
これらを目指した取り組みです。
特に年末年始は危険が高まります。
もし身の回りで気になる動きがあれば、この相談窓口の存在をぜひ伝えてください。
一人でも多くの若者を守るために、情報の共有が何よりも大切です。
Let’s redoing!
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