
「もしもし、静岡県警の者ですが……」
その電話は、仕事の連絡を待っていた私のスマホに、あまりにも唐突に掛かってきました。番号を確認せずに出てしまったその瞬間、画面に表示されていたのは**「+91」**から始まる国際番号。そう、インドからの着信です。
日本の警察がインド経由で電話してくるはずがない――。 確信を持ちつつも、私はあえてこの「偽の警察官」との会話を続けてみることにしました。
■ 捜査対象は「私」? 巧妙に不安を煽るプロット
電話の主は、丁寧な口調でこう切り出しました。 「捜査中の事件対象として、警察署の方まで来ていただきたいのですが」
私は静岡県民でもなければ、東海地方に住んだこともありません。この時点で100%詐欺だと断定できましたが、彼らは「あなたは犯罪に巻き込まれている(あるいは加担している)」という設定で、冷静な判断力を奪いにきます。
そこで、私はあえてこう切り返してみました。
「ちょうど今、静岡にいるんです。今から警察署へ伺いますよ」
■ メッキが剥がれた瞬間:丁寧な敬語から「発狂」へ
この言葉に、詐欺師は一瞬ひるんだようでした。しかし、適当な地名の警察署(OO署)を告げてきたので、さらに追い打ちをかけました。
「その近くなので、すぐに行きます。待っていてくださいね」
すると、先ほどまでの「警察官らしい丁寧な口調」は一変しました。
「嘘つけおまえは静岡県違うやろ!OO県(私の現住所)に住んでるやろ!アホ、ぼけ、かす!アホ、ぼけ、かす!!」
受話器の向こうで、男は火がついたように叫び、そのまま電話は叩き切られました。 詐欺のシナリオが崩れ、正体がバレたことへの苛立ち。その豹変ぶりは、まさに「狂気」そのものでした。
■ なぜ「住んでいる県」を知っていたのか? 名簿流出の闇
ここで最も恐ろしいのは、相手が私の「名前」「電話番号」そして「住んでいる県名」まで正確に把握していたという点です。
相手は適当にダイヤルしているわけではありません。何らかの形で流出した名簿を握っているのです。
- 通信キャリアの個人情報流出
- ネットショッピング(Eコマース)の登録情報
- 懸賞サイトや、過去のアンケート回答
どこから漏れたかを特定するのは困難ですが、私たちの情報は、闇の名簿屋の間で「詐欺のターゲットリスト」として売買されているのが現実です。
■ 今回の教訓:国際電話の「+」には絶対に出ない
今回の経験から言えることは、「+」から始まる聞き覚えのない番号には絶対に出ないこと、これに尽きます。
もし出てしまった場合でも、相手が警察や役所を名乗ったら、一度電話を切りましょう。そして、自分で調べた正規の電話番号にかけ直して確認してください。
詐欺は、驚くほど身近に、そしてあなたの情報を握った状態で忍び寄ってきます。 「自分だけは大丈夫」と思わず、怪しい電話には毅然とした(あるいは今回のような機転を利かせた)対応を心がけましょう。
Let’s redoing!
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