
「フラスタ(フラワースタンド)」をご存知でしょうか? アイドルのコンサートやイベントの会場ロビーに飾られる、ファン一同からの愛が詰まったあのお花のことです。
今、その**「推しを応援したい」というファンの純粋な気持ちと、それに応える生花店の情熱を逆手に取った「未払い詐欺」**が相次ぎ、業界に波紋を広げています。
今回は、ニュースで報じられたその巧妙すぎる手口と、私たちが知っておくべき実態についてお伝えします。
1. 被害総額は数百万円規模。ターゲットにされた「後払い」の隙
被害に遭っているのは、東京、神奈川、埼玉などの少なくとも5社以上の生花店。1社あたりの被害額は40万〜50万円に上り、合わせると数百万円規模の損害になるとみられています。
犯人が突いたのは、生花業界の**「信頼」**でした。
- 「法人名義」での注文: 個人だと事前入金が原則ですが、「法人」として注文し、会社が経理処理するからと「請求書払い(後払い)」を指定。
- 実在しない会社と住所: 注文書に書かれた住所を訪ねると、そこはただの空き地。会社名も勝手に騙られた無関係なものでした。
2. 「熱心なファン」を演じる巧妙な偽装工作
なぜプロの生花店が、ここまで騙されてしまったのでしょうか? そこには、犯人による驚くほど細かな「演技」がありました。
- 異常なまでのこだわり: 「この子のメンバーカラーはピンク一色で」「この角度から写真を撮って」など、細かなカスタマイズを指定。これに生花店は「熱心なファンなんだな」と信頼を寄せてしまいました。
- 誠実な対応を装う: 支払いが遅れても「経理に回し忘れた」「すぐ払います」と電話やメールで丁寧に対応。疑う隙を与えず、発覚を遅らせていました。
3. 二重の裏切り。ファンから集めた資金はどこへ?
この事件の最も悪質な点は、犯人が**「ファンからもお金を集めていた可能性がある」**ということです。
SNSで「一口いくら」と参加者を募り、ファンから資金を集めながら、実際には生花店へ1円も支払わない。つまり、ファンからお金を搾取し、花屋にはタダ働きをさせ、自分は「立派な花を贈った有能なまとめ役」としてSNSで賞賛を浴びるという、三方向を裏切る行為を繰り返していたのです。
まさに「推し活文化への冒涜」と言わざるを得ません。
4. 私たちが被害に遭わない、加担しないために
公式からも注意喚起が出るほど、祝い花を巡るトラブルは深刻化しています。 もし皆さんがフラスタの企画に参加する場合は、以下の点に注意してください。
- 主催者の素性を確認する: 過去の実績はあるか、不自然な言動はないか。
- 収支報告の透明性: 領収書の公開や、生花店への支払い完了報告がなされているかチェックする。
- 「怪しい」と思ったら参加しない: 少しでも違和感があれば、その企画からは距離を置く勇気も必要です。
おわりに:文化を守るために
生花店の方々は、ファンの想いを形にするために、朝早くから花を仕入れ、一基ずつ丁寧に作り上げています。その努力を食い物にする行為は、決して許されるものではありません。
今回の事件を機に、多くの生花店が「一見の法人は後払い不可」などの対策を取らざるを得なくなるでしょう。一部の心ない人間のせいで、便利な仕組みや温かい文化が壊されていくのは非常に残念なことです。
特殊詐欺だけでなく、こうした「身近な応援の心」を狙った詐欺があることを、私たちは忘れてはいけません。
Let’s redoing!
#詐欺被害 #貧困層 #マイノリティ #弱者 #人権 #年収 #障害者 #ビジネス #再スタート #挑戦 #言葉