
先日、広島県警が電柱検査の権利金詐欺で4人を逮捕したニュースが報じられました。
驚いたのは、その年齢です。63歳、70歳、75歳、そして82歳——高齢者が関与した組織的な詐欺事件でした。
「年を取れば欲望も薄れるのかと思いきや、そうでもないんだな…」
そんな思いが頭をよぎりました。
■「国から1万円」のウソに400万円払う被害者
この詐欺グループの手口はこうです。
- 「経済産業省から委託された公益社団法人だ」と偽装
- 「電柱1本検査すれば国から1万円支払われる権利がある」と持ちかける
- その権利を「400万円で売る」と誘い、金をだまし取る
単純な手口ですが、「国からお金がもらえる」という権威を利用した詐欺は、今もなお効果的なのでしょう。
■75歳、82歳でも「金銭欲」は消えない?
今回の事件で最も印象的だったのは、逮捕されたメンバーの年齢の高さです。
- 63歳(最年少)
- 70歳
- 75歳(女性)
- 82歳
「もう80歳過ぎたら、お金に執着しないのでは?」
そう思う人もいるかもしれません。しかし、現実は違うようです。
高齢者が犯罪に走る理由
- 年金生活の苦しさ → 老後資金不足による焦り
- 社会的孤立 → 「誰にもバレない」という慢心
- 認知機能の低下 → 善悪の判断が鈍る
- 「終活資金」のため → 残りの人生で楽をしたい
特に、「自分はもう捕まらない」という高齢者特有の油断があったのかもしれません。
■良心の呵責はなかったのか?
詐欺師に「良心」はあるのでしょうか?
- 「騙される方が悪い」という歪んだ正当化
- 「バレなければ問題ない」という開き直り
- 共感能力の欠如(他人の苦しみを想像できない)
「悪いことだと分かっていても、お金が欲しい」
そんな欲望に負けたのかもしれません。
■詐欺師に年齢・性別は関係ない
今回の事件で分かったのは、詐欺をする人間に「年齢」や「性別」は関係ないということ。
- 20歳でも80歳でも、人は騙す
- 男性でも女性でも、犯罪者はいる
- 大切なのは「人間としての倫理観があるかどうか」
「あの人だから大丈夫」という思い込みは、危険です。
■「来世で苦しむ」より「現世で痛い目に遭う」
「悪いことをしたら、来世で報いを受ける」
そう信じる人もいるかもしれません。
しかし、現実的には、詐欺罪で逮捕されれば、懲役刑(最長5年)が待っています。
82歳で刑務所に入るのは、かなり厳しい老後でしょう。
■【教訓】「国からお金」の話はほぼ詐欺
この手の詐欺に引っかからないためには、「国や公的機関が現金を要求することはまずない」と覚えておくことです。
- 「権利金」を取るような制度はほぼない
- 「簡単に儲かる話」は99%ウソ
- 不審な話は必ず自治体や警察に確認
■まとめ:人は死ぬまで欲望と戦う
「老いたら穏やかになる」という幻想は、この事件で打ち砕かれました。
年を取っても、人は金銭欲や欲望と戦い続ける
良心を持ち続けることが、人間としての最後の誇りなのかもしれない
そう思わせる事件でした。
Let’s redoing!
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