
埼玉県警所沢署から、非常に痛ましく、そして背筋が凍るような詐欺被害のニュースが発表されました。
所沢市に住む53歳の女性会社員が、現金1,665万円と、1,000万円相当の暗号資産(仮想通貨)、合わせて約2,600万円以上をだまし取られたという事件です。
このニュースを見て、「また警察官を名乗る詐欺か」「なぜそんな大金を振り込んでしまうのか」と感じる方もいるかもしれません。しかし、今の詐欺は、私たちが想像する「怪しい電話」のレベルを遥かに超えています。
今回は、なぜこれほどまでの被害が出てしまったのか、その巧妙な手口と、私たちの隣にあるリスクについて考えます。
「あなたに容疑がかかっている」という心理的パニック
事件の始まりは9月4日。通信会社の職員や警察官を名乗る男らから、立て続けに電話が入りました。
- 「あなたの携帯電話が未払いで届いている」
- 「あなたの口座を売却した容疑がある」
犯罪者はまず、ターゲットに**「身に覚えのない罪」**を突きつけます。真面目に生きている人ほど、「何かの間違いだ、早く証明しなくては」と動揺し、冷静な判断力を奪われてしまいます。
さらに追い打ちをかけるのが、**「残高をゼロにする必要がある」**という指示です。 「調査のために一度お金を預かる」という名目ですが、パニック状態にある人間にとって、警察(を名乗る人物)からの指示は「絶対的な救い」に見えてしまうのです。
暗号資産まで狙う、現代型の巧妙な搾取
驚くべきは、現金だけでなく**「1,000万円相当の暗号資産」**をまず送金させている点です。
振込限度額や銀行窓口でのチェックが厳しくなっている昨今、詐欺グループは追跡がより困難で、一度送ると取り消せない暗号資産をターゲットにしています。 その後、9月中旬から末にかけて、6回にもわたり計1,665万円の現金を振り込ませており、相手を完全にコントロール下に置いていたことが伺えます。
最後に放たれた、残酷すぎる言葉
この事件で最も衝撃的なのは、犯行の幕引きです。 家の名義変更まで迫られた女性がそれを拒否した際、犯人はこう言い放ったといいます。
「全部うそ。あなたはお金をだまし取られた」
これほど残酷なことがあるでしょうか。それまで信じていた「正義の味方」が、最後には嘲笑うかのように正体を現したのです。
「他人事」と切り捨ててはいけない理由
私たちはニュースを見ると、つい「自分なら騙されない」と思ってしまいがちです。 しかし、最近の詐欺は、SNSでの著名人のなりすましや、AIを使った音声の偽装、さらには数週間にわたる「マインドコントロール」のようなやり取りなど、プロの犯罪集団がシナリオを書いて実行しています。
今回の被害女性も、娘さんから「著名人の詐欺が多いね」と言われるまで、自分がその渦中にいることに気づけませんでした。
「おかしい」と気づくチャンスは、常に外部との接触にあります。
- 「お金の話が出たら一度電話を切る」
- 「家族や身近な人に、どんな小さなことでも相談する」
- 「警察や役所が、暗号資産や現金を振り込ませることは100%ない」
この鉄則を、もう一度自分自身、そして大切な家族と共有してください。
私たちにできること
「自分は賢いから大丈夫」という自信が、隙を生みます。 犯罪者はその隙を突くプロです。
もし、あなたの周りで「急に大きなお金の話をしている」「電話の内容を頑なに隠そうとしている」人がいたら、どうか優しく声をかけてあげてください。その一言が、数千万円の被害を防ぐ最後の砦になるかもしれません。
これ以上、同じような悲しみが増えないことを切に願います。
Let’s redoing!
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