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「あなたの保険証が不正利用されている」
「偽物のキャッシュカードが売買されている」
「口座を凍結して調査する必要がある」

こんな電話が自宅にかかってきたら、あなたはどうしますか?

富山県高岡市に住む80歳代の女性は、この電話をきっかけに、約2012万円という大金をだまし取られてしまいました。これは決して他人事ではない、現代の詐欺の手口と対策を詳しく見ていきましょう。

■巧妙に仕組まれた詐欺のステップ

この詐欺は、いくつもの巧妙な段階を経て行われました。

第一段階:権威をかたる電話
「厚生労働省のヤマナカ」を名乗る男から「保険証の不正利用」の電話があり、その後別の男に代わって「金沢西警察署へ行く必要がある」と告げます。役所や警察の名前を出すことで、相手に信憑性を持たせるのが第一歩です。

第二段階:在宅捜査とアプリ誘導
女性が「金沢まで行けない」と答えると、「在宅で詳しい話を聞く」と言って携帯電話での連絡を指示。通信アプリ「Messenger」のダウンロードを促し、「新井」というアカウントから連絡が来ます。ここで、相手は完全に女性の個人の通信手段を掌握しました。

第三段階:口座操作の指示
「刑事をしている」と名乗る男は、「口座を凍結して調査する」と言い、さらに「インターネットバンキングを開設して、所有しているお金をまとめてください」と指示。女性は自分名義の複数の口座から新たな口座へ現金を振り込みます。

第四段階:暗号資産への変換
最終段階で「お金を暗号資産に変換することで、犯罪のお金の流れがわかります」と言われ、女性は約2012万円分の暗号資産を購入し、指定されたアドレスへ送金。これで詐欺は完了してしまいました。

■なぜ気づけなかったのか?

この手口の恐ろしい点は、以下のような心理的トリックを使っていることです:

  1. 権威への信頼:公的機関や警察を名乗ることで、疑うことを難しくする
  2. 緊急性の演出:「すぐに対処しないと大変なことになる」という焦りを誘う
  3. 親切心の悪用:「在宅で対応します」という言葉で、相手の事情に合わせるふりをする
  4. 技術的知識の差:暗号資産など、高齢者には不慣れな分野を利用する

■私たちが学ぶべき防犯対策

高岡警察署も注意喚起していますが、以下の点を徹底しましょう:

  • 公的機関を名乗る不審な電話には絶対に応じない
  • 相手の名前や所属部署を確認し、一旦電話を切って公的機関に直接問い合わせる
  • 「+」から始まる国際電話番号には特に注意する
  • 暗号資産の送金を要求する電話は100%詐欺だと認識する
  • どんなに巧妙な話でも、家族や信頼できる人に相談する

この事件は、特別なことではなく、どこでも起こり得る日常の脅威です。2000万円という金額では全国ニュースにならないかもしれませんが、毎日のように同じような詐欺が起こっています。

「自分は大丈夫」という過信が、最大の危険です。どうかこの記事を、ご家族や周りの方と共有し、話し合うきっかけにしてください。一人ひとりの意識が、詐欺から大切な財産を守る最善の防御策なのです。

Let’s redoing!

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