
目の前まで来ていたはずの「春」が、一瞬にして消えてしまった。そんな衝撃的なニュースが飛び込んできました。
岡山県倉敷市で起きた2,000万円もの特殊詐欺事件。逮捕されたのは、福岡市に住む21歳の大学4年生の男でした。犯人の取得単位数までは分かりませんが、通常の大学4年生なら卒業を来月に控え、本来なら新しい生活への希望に胸を膨らませていたはずの時期になります。しかし彼は「受け子」として人生のハンドルを大きく切り損ねてしまいました。
今回は、この事件が問いかける「若者の転落」と「失ったものの大きさ」について考えてみたいと思います。
22年間の歩みが「ゼロ」になる瞬間
このニュースを聞いて、多くの人が真っ先に感じたのは*もったいない」という言葉ではないでしょうか。
21歳。大学4年生。 ストレートで進学していれば、これまでの道のりは決して平坦ではなかったはずです。
- 厳しい受験勉強を勝ち抜いて手にした大学の合格通知。
- コツコツと積み上げてきた単位(あと数単位で卒業だったかもしれません)。
- そして、昨今の厳しい状況下でようやく勝ち取ったであろう**「就職の内定」**。
ご家族も、来月の卒業式でスーツに身を包んだ息子の姿を楽しみに、準備を進めていたに違いありません。しかし、今回の逮捕によって、それらすべては一瞬で崩れ去りました。大学は除籍や退学処分になる可能性が高く、内定もまず取り消されるでしょう。
これまで費やしてきた膨大な時間、労力、そして親が支払ってきた決して安くない学費。それらすべてを「2,000万円を奪う片棒を担ぐ」という選択で、文字通りドブに捨ててしまったのです。
「受け子」という安易な選択の代償
警察官や郵便局員を装い、「あなたの口座を調べる必要がある」と嘘をついて高齢者から現金をだまし取る。典型的な特殊詐欺の手口です。
犯行グループにとって、大学生のような若者は「使い捨ての駒」に過ぎません。「高収入」「即日払い」といった甘い言葉でSNSから誘い込み、一度手を染めれば、個人情報を握られて抜け出せなくなる――。いわゆる「闇バイト」の闇がそこにはあります。
しかし、21歳という年齢は、それが「犯罪である」と判断するには十分すぎるほど大人です。
- 「ちょっとお金が欲しかった」
- 「みんなやっていると思った」
そんな軽い動機だったのかもしれませんが、相手から奪ったのは2,000万円という、一人の高齢者が一生をかけて築き上げた血と汗の結晶です。その重みを、彼は逮捕された今、どのように感じているのでしょうか。
失ったのは「経歴」だけではない
この事件で彼が失ったのは、卒業資格や内定だけではありません。最も大きな損失は、「社会からの信用」です。
今の時代、一度実名で逮捕されれば、その記録はデジタルタトゥーとして一生ネット上に残り続ける可能性があります。将来、まっとうに働こうとしても、名前を検索されるたびにこの事件が顔を出す。家族や友人も、これまでのようには接してくれないかもしれません。
「割に合わない」なんて言葉では到底足りないほどの、巨大な損失です。
私たちがこの事件から考えるべきこと
「自分には関係ない」と思いたい事件ですが、もし身近な若者が、あるいは自分の子供が、お金に困って「怪しいバイト」に手を出しそうになっていたら?
この事件は、決して他人事ではありません。
- 「楽に稼げる」という話の裏には必ず地獄があること。
- 一瞬の判断ミスが、20年以上の努力を無に帰すこと。
来月、本来なら彼は卒業証書を手にしていたはずです。しかし今、彼の手にあるのは冷たい手錠と、消えない後悔だけ。
このニュースが、今まさに「甘い誘惑」に揺れている誰かの目に留まり、踏みとどまるきっかけになることを願ってやみません。
Let’s redoing!
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